残念ながら親の目があまりない我が家。子供たちはメイドさんの中途半端な監視下で家にいる時間はどうやって過ごしているのでしょうか。
実は私の中ではシンガポールに来てから一度だけ「取り返しのつかない出来事」がありました。そのとき私は仕事中で後になって報告を受けました。
中途半端な監視のメイドさんでも、いないよりはいるほうがましです。しかし来星当時私はさらに我が家の治安を強化するつもりで日本人女性を家庭教師に雇っていました。その女性は家が遠いにも関わらず快く我が家での仕事を引き受けてくれました。
しかし。
ウマが合わないとはこのことか。長男は初日から彼女と一緒に勉強をしようとはせず、ずっと椅子で寝そべっては狸寝入り。次男は要領がよいので一応最低限のお勉強を彼女とこなしていました。
そして事件の日。家庭教師中に兄弟喧嘩。次男がいつも通り挑発的な発言をし、長男が怒りさらに挑発的な発言し、次の瞬間に次男が勉強用に私がぎんぎんに削った鉛筆を武器に長男の顔を刺しました。
それが左目からわずか5mmの近距離のところ。これが眼球に当たっていたらどうなっていたのか。私は今でもそのとき長男の刺された場所が目と鼻の間だったからまだ幸運だったと思います。その晩、家で麻酔をかけて注射針で鉛筆の芯を除去しようと試みましたが、あまり効果はありませんでした。
長男の左目より鼻寄りにある鉛筆の芯の色。これが刺された部分です。 |
そしてそんなことがあったにも関わらず、その報告を電話ではなく帰宅後に受けたことと、そんな事件があったこと自体に驚き、その家庭教師の女性の存在はまったく我が家に「プラス」として働いていないことに気付きました。今では家庭教師なしで日本語のお勉強は塾+親の二本立てでこなしています。最初からこうしていればよかった。
超美男子を目指しているわけでもありませんが、長男の顔に不要な「ほくろ」を作ってしまいました。私はショックがでかすぎてしばらくはレーザー治療などのことを調べ上げていました。しかし、当の本人はあまり気にしていない様子。女優を目指すおしゃれな女児でなく、自分の容姿に関しておおらかな性格の長男であることに感謝しつつ、今では私もこの「ほくろ」があまり気にならなくなりました。
さすがに次男は48時間も母からしかとされ、二度と同じような暴力的な行為には及ばなくなりました。しかし今後もこのようなことが起きるかもしれません。それだからといって常時べったりと二人についていくわけにも行きません。
さて私はこの事件から何を学んだのか。鉛筆は削らずに、キッチンナイフはすべて隠し、机のカッターも鍵をかけてしまい込み、はさみなしで生活するのか?!
現実的には、とにかく相手を傷つけることがいかにひどい行為であるかを二人にたたき込み、毎日二人の無事を祈るだけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿