8.29.2012

メイドさん(その10)

「家政婦は逃げた」シリーズ第10弾。

生活の基盤を担っていたメイドさんが逃げてしまいました。逃げたメイドさんのことはさっさと忘れて、今後の生活のことを第一に考えなくてはなりません。当時ちょうど母がアメリカから遊びにきていたので本当に助かりました。しかし母は観光で来ていたのであまり過酷な労働をお願いするわけにはいきません。早く次のメイドさんを探さなくては。

しかし焦る気持ち半分、「急がばまわれ」的な気持ち半分。前回は選考プロセスにおいてお料理を作ってもらったり以前の雇用主に話を聞いたりして自分ではじっくりと決定したつもりでした。しかし結果が結果なので、今回はアプローチを少し変えました。

まず仲介業者変更。隣人のスペイン人奥さんにお薦め業者を紹介してもらいました。

次に1-2年単位で雇用主が変わっているメイドさんは選考に入れるのをやめました。それだけ頻回に雇用先を変えているということは一つの家庭に愛着が湧かないのか、気に入らないことがあるとすぐに辞めてしまうタイプなのか、トラブルが起こすことが多いのか。じっくりと一つのご家庭で働くような我慢強い人にしようと思いました。

英語力や学歴や容姿も選考基準に入れませんでした。

とにかく子供たちを可愛がってくれて、お金を盗まないで、彼氏と逃げてしまわない人!

次回に続く。


8.28.2012

メイドさん(その9)

大人気シリーズ第9弾。

そんなこんなで$2500を支払う必要はなくなったけど(保険バンザイ)、その後失踪したメイドさんはどうなったのでしょうか。

もちろん失踪したままです。

シンガポール国境管理局に寄りますと、このメイドさんが正規のパスポートでマレーシアに出国したという記録はありません。不法出国した、あるいは現在もシンガポールにいるのか?いったん雇用主のもとから逃げたメイドさんは警察に届けられ、シンガポール出入国は今後一切禁じられます。もちろん今後シンガポール国内での労働も不可能です。

逃げる前にちゃんと話し合って、あちらから×○×○の理由で契約満了できないと言われれば、私も喜んで円満解雇していました。そうすれば彼女は今後もシンガポールに出入りできたのでしょうに。本当に残念です。

そして後々母といろいろ話し合って一つ気づいたことがあります。実は毎月我々の食費として$800(米・酒を抜いた金額)を渡してそれの管理をメイドさんに任せてあったのですが、以前も書いたように我々の食事量は一年間極めて少量でした。長男がお代わりを頼んでも出てくることはありませんでした。メイドさんが不在となり母と私でスーパーに買い物に行くようになり、$800あればどれだけの食材が買えるのかを知り得たときに、彼女が毎月の食費の半分くらいを自分のものにしていたことに気付きました。足りない足りないと言われ続け、一年かけて食費をどんどん増やしていったにも関わらず(最初は$500でやりくりをお願いしていた)、食事量が増えなかったので実に不可解だったですが、それを追求しなかったのが敗因でした。

さて、実に貴重な学習ポイントが様々ある今回の諸経験。そこからどうやって生活を立て直すのか?

次回に続く。


8.26.2012

メイドさん(その8)

メイドさんシリーズ。

というわけでシンガポール労働省から規定違反のため$5000支払いのお達しが送られてくる中、私のケースが最終的にどのように収束したかといいますと。

まず、なんと契約時に私はSecurity Bondの保険に入っていました(知らずに)。保険代は$53。私は生来いい加減な性格なので保険加入する際に細かいものをあまりに見ずに「雰囲気で」加入します。メイドさんの契約時にメイドさん自身の医療保険に加入してあげるのですが、その際にSecurity Bond Protection $53という項目があったので、「え~い、どうせだから申し込んでしまえ~」と加入したのでした。むろん、何をprotectしてくれるのか当時はまったく知らず。

それは$5000のSecurity Bondの支払い義務が生じた場合に保険会社が代わりに支払ってくれるというものでした。

これを知ったときほど「保険ってありがたい....」と感じたことはありません。

後で分かったことですが、私は警察に届けたり、メイドさん直筆のメモを証拠として提出したので$5000がディスカウント(?)されて$2500になっていました。嬉しいような、どうでもいいような(保険でカバーされるから)。

ちなみに、メイド雇用の大先輩、ちまたのシンガポール人はどのようにしてこのSecurity Bondの支払い義務が生じないように工夫しているのでしょうか。
1.パスポート剥奪。雇用開始と同時に雇用主がメイドさんのパスポートを管理します。アメリカで育った私からすれば「えぇ、他人のパスポートを取り上げるの?!」と信じられない行為ですが、99%の雇用主はこのようにしています。
2.ピル服用歓迎(強制?)。妊娠予防のため。
3.厳しい門限管理。私個人は自分が日曜日が休みだったりすると、土曜日の夜から月曜日の朝まで自由にしてよいと考えがちです。それが通常メイドさんの場合は、日曜日の午前中から夜(門限)までしか自由時間となりません。誰も言わないけど、外でS○Xして来ないように昼間しか自由にしていないと考えられます。しかし、ちょっと前に日曜日の昼間に彼氏と安ホテルで「営んでいた」メイドさんが殺される事件がありましたので、昼間でも可能といえば可能なのだけど。
4.ちょっと話は違いますが、外出の度に雇用主がメイドさんのバッグの中身をチェックして家から小さなものを盗み出していないか確認するご家庭もあります。

人権と自由の国アメリカで育った私からすれば理解不能な部分多々あり。

それでもメイドさんシリーズは続く。

8.25.2012

「流行遅れ」

シンガポールはその国の規模からしていろいろなものを外国から輸入しています。日用雑貨や食品は中国、マレーシア、インドネシアなどから。ファッションや子供のオモチャは日本やその他外国のものをあちらこちらで見かけます。

現在シンガポールのゲームセンターやデパートで見かける子供用のカードを使うゲーム機は「デジモン」と「アニマルカイザー」です。流行の最先端にはなかなかついていけない我が家。我が家は外国にいたこともあって、日本で流行が終わりそうなときにそれらを知り、子供たちがカード集めにはまる頃には既に日本のデパートからは姿を消し始めていました。ところが少し経ってシンガポールで流行し始めるとそのカードは再び使えるので、我が家は「二度」おいしい思いをするわけです。

ところでシンガポールでは同じ機械をそのまま利用しているので表示は日本語が多いのですが、シンガポール人の子供たちは問題なく遊べていて、子供の想像力ってすごいなと感心しました。

ちなみに現在シンガポールのテレビで流れている戦隊シリーズは「シンケンジャー」ですが、映像は切り貼りされていて、人間が出てくるシーンは外国人の役者を使ったシーンを撮りなおしているようです。

そしてアメリカ発祥のサンダル靴Crocsを何足も履きつぶしている我が家。シンガポールでは近所のParkway ParadeにCrocsの大きなお店があり、よりどりみどりの大人用・子供用のCrocsを購入することができます。今夏、ちょうどサンディエゴに行く時期に二人とも新しいサイズが必要になったので、発祥の地アメリカで最新のCrocsを買おうと考えていました。しかしサンディエゴのどのモールに行ってもCrocs店はもちろんなく、屋台形式のスタンドもほとんどありませんでした。あっても子供用Crocsは5種類ほど。スタンドのお兄さんは売る気もなくただ座っているだけ。アメリカでのCrocsブームはすでに終わっていたのです。

というわけで、子供たちには夏の間我慢してもらい、シンガポールに戻ってきた翌日にCrocs店でそれぞれ一つ大きなサイズのCrocsを無事購入できました。めでたしめでたし。

このように「流行遅れ」のシンガポールは同様に流行遅れの我が家にはぴったりなのです。まだCrocsを購入したい人、ぜひシンガポールへ。

8.24.2012

習い事もろもろ

新学年が今週火曜日から始まりました。長男は学校の配慮か、昨年同様優しそうな男性教師のお世話になることに。クラスには以前からのお友達も多く(私もママ友が多く)、楽しそうな一年になりそうです。次男はまだクラスにお友達が少ないためか、長男ほどは楽しそうにはしていませんが、学年が上がって昼食を教室ではなく屋外にある食堂で食べられるようになり、少し大人になった気分のようです。

学校に慣れ始めたら次に諸々の習い事をアレンジしていかなければなりません。

今日はテニスのプライベートレッスンのトライアルをしました。先生との相性、先生の技術、子供たちのフィーリングなどを確認するために特に値が張るプライベートレッスンでは必ず「お試し」を行うことにしています。

午後4時台はまだまだ暑いシンガポール。子供たちも先生も顔を真っ赤にしながら一時間のレッスンに満足していたようです。長男はいっちょまえに「このコーチは技術力が高い」「前のコーチのほうがフォームはきれいだった」などと自分なりに批評していました。

ちなみに他国では想像しにくいマンション敷地内でのレッスンですから、エレベーターで1階に下りるだけでもうそこはテニスコート。非常に便利です。

余談ですが、みなさんにとって子供の習い事とは、いったいどのような意味意義をもつのでしょうか。運動や教養のため、学業だけでなく趣味にも高じる奥の深い大人に育てるため、お友達の輪を広げるため。

私はただこれだけの理由:
1.暇つぶし
2.テレビを見ない時間確保
3.ケンカをしない時間確保

このような不純な動機から将来のフェデラーが育つとは考えにくいですが、放課後メイドさんに子供たちを任せる働く母にとっては、兄弟間の傷害沙汰を回避できる方法なら何でも試そうかと。

今度はスイミングのプライベートレッスンの報告をする予定です。お楽しみに。


8.23.2012

メイドさん(その7)

メイドさんシリーズの続き。

警察に届けに行ったのには(後々知ることになる)わりと重要な意味合いがありました。

実は契約時に雇用主(私)は以下のリンクにあるシンガポール労働省のメイド雇用規定に従うことを約束します。規定違反が見つかった場合Security BondというSGD5000の金額を労働省にバツとして支払わなければなりません。
http://www.mom.gov.sg/documents/services-forms/passes/wpspassconditions.pdf

メイドさんに無理な労働を強いた、雇用条件以外の労働を強制、虐待を加えたなどなど、メイドさんの人権を侵害する雇用主も中にはいるものですから、労働省は人権擁護のためにこのようなペナルティーを課しています。

ここまではよくある話。納得できます。

しかし、上記リンクにはハッキリとは書いていませんが、以下のような場合も雇用主はこの$5000を支払わなければなりません。
1.メイドさんがシンガポールで妊娠した
2.メイドさんが失踪した

ハッキリとは書いていないので労働規定12ページの「パッと見」では分からないようになっています。しかし労働規定に明記されている事柄を2つ3つ合わせて考えると、確かにメイドさんが妊娠したり、失踪したりしたら雇用主が$5000支払うようなルールになっています。

私は生物学的に自分でメイドさんを妊娠させられません。
私はメイドさんの失踪に関与していません。

というロジックは通らないようになっています。

納得した人いますか?

メイドさんシリーズはまだまだ続く。

8.22.2012

メイドさん(その6)

「家政婦は見た」テレビシリーズよりも面白いと評判のブログシリーズ「家政婦は逃げた」第6弾。

楽しい旅行から帰ってきて見つけた置き手紙。明らかにメイドさんは契約満了前に契約を放棄して逃げてしまいました。

(頭が混乱)
う~んと、こういうとき誰に相談すればいいのだ。
明日からどうやって仕事しながら子育てするのだ。
家事は誰がするのだ。
洗濯機はどうやってまわすのだ。
貴重品はとられていないか。
私が何か悪いことをしたのか。

とまあ、最初は頭が混乱していましたが、幸い数分後にはだんだんと思考がクリアになってきました。まず、私は何も悪いことはしていないはずだと確信。彼女を人間扱いして長めの休みを与え、ミャンマー人彼氏との自由時間を与え、給料は一般的な上限と言われる額を渡し、フィリピンへの一時帰国は年に何度でも歓迎し、契約外の労働は強制していない。なので、虐待や過酷労働に値するような事態ではないと自分の胸をなで下ろす。

その日は日曜日でしたが、まずこの家政婦さんを雇うときに仲介を頼んだエージェンシーに電話をして報告し指示を仰ぎました。すると先方もこんな経験は初めてだったようですが、とりあえずは失踪届けを出しに警察に行くように言われました。

旅行から帰ってきて2時間後、家のものが盗まれていないことを確認した上で近所の交番に届けを出しに出向きました。

「なんで私は何も悪いことをしていないのに警察に行かなきゃいけないのかな~」
「旅行行かなければよかったなあ」
「うちには盗むような貴重品がなくてよかったなあ」

などと考えながら交番に歩いて行く途中、更にクリアになっていく思考回路:
失踪10日ほど前に1月分の給料を渡す際に、彼女が初めて翌月分も前倒しでくれないかと言ってきたのを思い出しました。めずらしいことだったのですが、あまり人を疑わない私。1月分と2月分の2か月分をまとめて渡してしまいました。2月5日に失踪しているということは2月分の給料は最初からネコババするつもりだったということです。

計画的失踪。

シリーズは続く。