8.21.2012

メイドさん(その5)

大人気メイドさんシリーズ第5弾。

雲行きが怪しいのを認識したまま特に対策もとらず(その時々で対処はしても大きなビジョンをもってロングタームに対応する対処はしていない)、契約を交わして1年が経過した頃の話です。

今年2月、ちょうどアメリカから母が遊びにきていたので初めて子供たちをリゾートに連れて行く計画をしました。名付けて「3泊4日プーケット4つ星ホテルに泊まって思い切り東南アジアのリゾートを満喫する旅」。子供たちはもちろんのこと、私も初めて東南アジアの国へ観光旅行で行くことになりました。

象のショーやプールやバーでのフレッシュジュースなどいろいろと楽しんで帰ってきた日、玄関を開けて見つけたのは驚きの置き手紙(写真)。
要約すると、
ごめんなさい、アキコさん。主人(結婚はしていない)についてクアラルンプールに行くことになりました。突然決まったことでこのような形でいなくなって申し訳ありません。アナタは本当によい雇用主でした。本当にごめんなさい...
あ、こりゃ逃げたんだわ。どうしよう。

(以降頭真っ白、再び頭が回転し始めるのに数分要す)

次回に続く。

8.20.2012

入国拒否

さて昨日2カ月ぶりに子供たちがシンガポールに戻ってきました。彼らの夏休みはだいたいサンディエゴと日本に長期滞在するのですが、私も2カ月ぶりに会うので楽しみに空港に迎えに行きました。

「今日はいつもより出てくるのが遅いなぁ」と考えながら出口付近で待機していると突然携帯が鳴りました。

空港スタッフ:×○×○のお母様ですか、申し訳ありませんが、入国拒否ということで....
私:は?Dependant's passを所有していてシンガポールに長期滞在しているのに、なぜ入国拒否なのですか。しかも子供ですよ。
空港スタッフ:いいえ、違うのです。今、入国審査のところにいるのですが、本人が入国を泣いて拒否しています。

そうです、入国拒否「される」のなら聞いたことがあっても、我が子はシンガポールへの入国を拒否「している」のです。

私:は?ひきずってきてください。
空港スタッフ:よろしいですか?(鼻息)それでは今から参ります。

そんな会話がチャンギ空港ターミナル2内でなされているとは周囲の誰も知らず。

そこから待つこと更に30分。彼らの荷物はもうすでに私の目の前でカートに乗せられ所有者がくるのを待っています。

裏でどんなドラマがあったのでしょうか。やっと姿を現した彼は上記会話通り、空港スタッフ(男性)に「ひきずられて」出てきました。次男は抱っこされています。カートに乗せられ出てきたときの状態は下の通り。

そこから私は荷物と彼らを受け取り、「日本に帰りたい~」と騒ぐ中タクシーに乗せて帰路につきました。車の中では新学年の新担任について、学校のスケジュールについて、シンガポールの家に買った新しい家具についてなど話を聞いていくうちに徐々に落ち着いてきてくれました。


入国審査は「楽しい夏休み終了」の象徴だったのか?

子供たちがシンガポールに戻ってきたので、このブログもどんどんこのような突拍子もないネタが増えていくことでしょう....



8.17.2012

フードコート

昨日は和食店について書きましたが、そんな毎日外食で和食ばかり口にしているわけではありません。

シンガポールといえばバラエティに富んでいる食文化です。

そんな中で究極のB級グルメは地元のフードコートにあります。以下にその特徴を列挙します。

<種類>
中華はもちろん、シンガポールの多民族国家を象徴するようにマレー料理、インド料理、韓国料理、日本料理などがあります。フードコートの日本料理は少し脂っこくて胃にもたれるので、個人的には避けています。

<安い>
お金がない日はS$3-4(200-300)でお腹いっぱいにすることができ、その場で仕上げてくれるので出来立て感は十分。

<サービス精神欠如>
日本人的感覚でいうと客はほとんど怒られながらオーダーしているような気分です。
相手(たいていノーメークの怖いおばさん):「あん?何か欲しいの?」
私:「あ、はい。できれば×○×○をいただきたいのですが...」(いつになくした手)
相手:「そんで?辛くする?」
私:「あ、あまり辛くしないでください。持ち帰りで」
相手:4ドル」
私:「すみません、50ドル札しかないのですが」
この時点で相手の機嫌はなぜか不可逆的に悪くなっており、何も悪いことをしていないのにオーダー中にだんだんとへこんでいく私です。

<中国語が上達する(ようなしないような)>
シンガポールは人口の85%が中国系ですし、中国本土から働きにきている人が多いのか、とにかくフードコートのスタッフは中国語を好んで話します。インドネシアからベトナムから中国に至るまでアジアのどの国に行っても中国系ローカルに見られる私のomnifariousな顔ですが(単に肌が焼けてシミが増えただけ)、シンガポールでももちろん中国語で話しかけられます。そんなときでも焦らないために、(個人的な)基本だけは押さえました。
1.打包(dabao;持ち帰り)
2.四si kuai;4ドル)
3.有没有生啤酒?(you mei you sheng pijiu; ビールありますか)
4.不要太辣了(bu yao tai la le; あまり辛くしてないでください)
後は身ぶり手ぶり&愛嬌で乗り越えています。

シンガポールでまともなレストランや食事処で食事をとった場合、GST(消費税7%)とサービス料10%が後から自動的に請求されます。したがってレストランで支払いの段階になってメニューに表示されていた値段よりもだいぶ高く感じることが多々あります。そんな中、種類豊富で美味しいシンガポールのフードコートは、サービスが欠如していてオーダーするときに少しどんよりな気分になってしまっても毎日通ってしまうから不思議です。

ちなみに、お昼時に混雑しているフードコートで席をとっておきたい場合は、ポケットティッシュか新聞紙をその席に置いておくと誰もそこに座ろうとしません。私自身の感覚からすればポケットティッシュみたいな安いものが置いてあったら「誰か忘れて行ったのかな」と思ってそこは空席だと思い込んでしまいそうですが、シンガポールではポケットティッシュは場所取りの大事な道具なのです。

あっぱれシンガポールのフードコート!


8.16.2012

銀座黒尊シンガポール

長く海外にいると日本の食べ物が恋しくなる歳になりました。

そんな中、毎月のように美味しいお酒とご飯をいただきに行っているお店があります。

「銀座黒尊」http://www.kuroson.com/singapore/

Singapore River沿いにあるRobertson Walkの中にあり、雰囲気よし、味よし、サービスよし。

生ビールを飲みながらグリルされた枝豆(絶品!)を食べ、カニみそポテトをつつきます。次にカウンター席の前に並んでいる新鮮な魚の説明を聞いた後に一匹選び、それを半分和風に、半分フレンチ風に料理してもらっていただきます。たいていそんなことをしているうちに日本酒が運ばれてきて.....といった段取り。

昨日のメダイは半分焼き魚として美味しくいただきました(写真)。

さて、昨日個人的に歴史的な瞬間があったのでご紹介します。

我が家はDNA的には関西出身なので、私が小さい頃は食卓で納豆を一切見かけませんでした。

なのに、私が大学で実家を離れてから、なぜか他の3人(両親+妹)は日々トレーニングをして納豆をいつの間にか克服していました(「ちびまる子ちゃん 第14巻 納豆を食べようの巻」的な鍛練を要したイメージ)。

そして銀座黒尊に「バクダン」という納豆入りのメニューがあるのですが、これだけは一生食べまいとずっと心に誓っていた私。

しかし昨日一緒に行った友人は関西人のくせに納豆大好き人間。彼がすべての責任をとる(?)というので、ついに私も納豆を食べてみることにしました(もちろん生まれて初めて)。

運ばれてきたのは、細かく切ったお刺身に納豆が和えてあるようなもの。これをのりに巻いて「手巻き風」にいただきました(写真:食べる前に顔がかなりひきつっている)。
そしてやっと食べてみると、お店側も臭みを消した納豆を使用しているのでしょうが、ネギやお醤油も手伝って、これがなかなか美味しい....明日から毎日朝食に納豆を食べよう!という雰囲気にはなりませんでしたが、これなら今後はそんなに食べず嫌いしなくてもよいかもしれないと思えるようになりました。めでたしめでたし。

ちなみに、その友人の話によると、外国人に納豆を食べさせようとすると、普段からブルーチーズなど発酵したものを口にするフランス人やイタリア人などは簡単に受け入れるのですが、アメリカ人とイギリス人はなかなかトライしてくれないそうです。それぞれの食文化を考えると、うん、なんとなく納得。

今後もシンガポールの美味しい和食店の探索は続きます。

8.12.2012

健康のバロメーター

みなさんは自分の健康状態をはかるバロメーターはありますか。

私は最近自分にとっての最適のバロメーターを発見しました。

それは、「ビールの美味しさ」です。

例えば、まずいビールでも美味しく飲めるときは最高に健康なとき。

普段は美味しいと感じるベルギービールをまずく感じるときなどは健康状態最低。

妊娠中はどの時期に飲んでもビールはあまり美味しくありませんでした(飲んでたの?ってつっこまないでください)。

さて、今晩もビールを飲んで自分の健康チェックをしよう。

(注:医学的根拠なし)

8.11.2012

メイドさん(その4)

シリーズ第4弾。

ついに始まりました、住み込みメイドさんとの生活。私は家にいるときは必ず子供たちの送迎を自分でしていましたし、しっかりと月休5日を与えていました。彼女が2日続けて休み(土曜日+日曜日)のときは「外泊」も許可していました。通常メイドさんが2日続けて休みになることもありませんし、外泊が許されることもありません。私はな~んて心の広い雇用主でしょう….

成績表
家事 優
料理 良
洗濯 良
子供たちの世話 可

雨の中も洗濯物を取り込まないでそのまま干していたときは注意しました。子供たちのシャワーは手抜き。料理はわりと美味しいけど繰り返しが多く、塩辛い。家の掃除は完璧でした。すべてが完璧な人間などいませんし、まあ、メイドさんというのはこんなものだろうなぁ、と考えていました。

さてここから少しずつ雲行きが怪しくなっていきます。

まず、採用前に目を通した履歴書には身長体重から始まり彼女についての様々な情報が掲載されています。その中に「夫 健在 漁師」と書いてありました。ところが、彼女の外泊先はミャンマー人の労働者宅でした(ちなみに彼女は41歳、女ざかり)。ちょっと話を聞くと夫とは死別した、とか。履歴詐称?

とにかく片付け魔なのか、子供たちが心をこめて学校で作ってきた工作はすべて捨ててしまいます。特に長男は手作りの工作には人一倍気合いを入れるので捨てられたときは本当に悔しそうでした。何度注意しても同じことの繰り返し。

フィリピンに残してきた家族とトラブルか、彼氏とケンカか知りませんが、午前2時に怒鳴り合いの電話をかけているときがありました。コンドの反対側に寝ている私も目が覚めたので、静かにするように注意しました。

月々十分な食費を与えているにも関わらず我々の夕食の量がとにかく少ない。レシートはすべて保管しておいてくれましたが、私は忙しくて毎度毎度チェックしていませんでした。

次第に子供たちがまったく彼女の言うことを聞かなくなってしまいました。通学下校中に子供たちだけ走っていき、彼女を置き去り。そしてとにかく家の中は無法地帯。

いろいろあっても私は彼女との2年契約をまっとうする予定でした。いったん結んでしまった契約だし、またイチから新しいメイドさんを雇うのは面倒だし。
雲行きはきわめて不良。シリーズは続く。

8.07.2012

メイドさん(その3)

シリーズでお送りする「メイドさんその3」。

さて、採用しただけでは自分にとって最適なメイドさんであるとは限りません。しっかりと自分のこだわりや好みを説明していかなければなりません。我が家の場合、子供たちの世話と料理と掃除と洗濯をすべてバランスよくこなしていかなければなりません(つまりは、スーパーウーマンのようなメイドさんが必要)。でもこのような説明では曖昧なので、具体例を挙げました:
1.  自宅の大理石や木の床は裸足で歩きたいので、毎日掃除機をかけること。床の拭き掃除は2日に一度すること
2.  夕食は同じメニューを1カ月に2度以上は出さないこと
3.  タオルやシーツは週に2度変えること
4. 子供たちの安全が最重要なので、家事がおろそかでも子供たちの世話をしていた、など理由がしっかりとあれば可
などなど。

また、何度言っても同じようなミスを犯す場合は、書面にします。

自分のこだわりをすべてリストアップしたら最終的にはA4用紙10枚分の長い書類になってしまいました(ほとんど論文)。自分は本来は神経質な人間だったと思い知りました。

ところでメイドさんというのはどれだけ働き者なのでしょうか。実は最近法律は改定されたものの、現在でもかなりこき使われているメイドさんがいるようです。

我々がよく耳にする「週休2日」などというのはメイドさんの世界ではあり得ません。多くて「週休1日」。中には「月休2日」「月休1日」「休みなし」(?)というご家庭もあります。シンガポールでは一般的に中国人家庭やインド人家庭では休みが少なく、外国人家庭ではしっかりと週休1日休めるというのがメイドさん間での印象みたいです。

そんな中、我が家では「月休5日」という好条件でまずは雇いました。というのも、私が土日働いていることもあり、その場合は一般的にメイドさんの休みとなる日曜日でも子供たちの世話をしてもらわないといけないことがあったので、基本的には毎週日曜日休みにしておいて、私が日曜日働く日は前日の土曜日を休みにしてもらい、さらにもう一日別の土曜日も休みにしていました。

このように各々の家庭内でメイドさん自身との交渉によって様々な条件の違いが出てきます。

それにしても「月休5日」なんていうメイドさんはおそらくシンガポール中探しても他になかったと思います。これが後々いろいろなトラブルの原因となることはまだ誰も知らなかった….

シリーズは続く。