10.29.2012

バイリンガリズム12〜親の役割(ハード編)〜

さて目指すレベルが分かったところで、親として子供をバイリンガルに育てる場合、親はどこまで、何歳まで干渉できるのか。

私個人は現在このように考えています。
1. 土台作りは親の仕事だけど、その土台をどう利用するかは実は子供次第
2. どうせ小学校6年生くらいまでしか子供は言うことを聞いてくれない。後は自分の日本語(あるいは英語、あるいはXXX語)能力をどこまで伸ばすかは本人の性格次第
3. しかし両方おろそかになってはCummins先生のいうdouble limited bilingualismの例のようになってしまう要注意

つまり、我が家のプランは次の通り:
1. 小学校6年生までは体験入学、ドリル学習、塾通い。理想的にはここらへんまでに土台が完成する(語学的土台、アイデンテティ的土台)
2.中学校以降、もちろん勉強もさせたいものの、むしろ本を読んだり(マンガもOK)、日本を旅行したり、おばあちゃんに会ったりなど、通常の勉強とは違うアプローチでも日本語に触れさせる努力も怠らない(そうすると反抗が少ないかなと思い)
3. Double limited bilingualismという言葉を日々意識し、そのような状況に陥りそうな子供は勇気を出して環境を単一言語にすることも考える(実は我が家は長男がちょっとこの傾向になるかもしれないので、私としては十分に注意を払うようにしている)

目指すレベルは各家庭で違うし、育つ環境も違うし、親が違う言語をしゃべるかもしれないし、一人親かもしれないし、多国語でしゃべるのを嫌がる子供かもしれないし、無人島で育っていて日本語のドリルが入手困難かもしれない。各々のご家庭にexclusiveな悩みがいろいろあるはずです。

子供も親も「楽しく楽しく楽に楽に」(楽x4)できるだけ身につけよう!というスタンスでいかがでしょうか。私は子供が勉強をせずイヤになったらこのように考えるようにしています。

ちょっとシリーズに疲れたのでバイリンガリズム終了。突然ですみません。

次回からはしばらく毎日の子育て状況。コメディと悲劇を同時に観ているような感情起伏の激しい毎日を送っているので最近テレビを観る必要が自分の中でなくなっています。