8.03.2012

我がコンド

新しい生活の基盤として、まず学校探しと並ぶ最重要事項の一つとして挙げられるのがやはり家探しです。

私も合計10件くらいのコンドを見た上で、現在住んでいるところに落ち着きました。

我がコンドには住居以外に様々な施設が付随しています:
1.  プールつき。都心に近いほどプールのサイズは小さくなってきます。我が家は都心から5kmのやや「田舎」なので、プールは大きいほうです。長径50メートルくらいでしょうか、仕事に行くときにプールサイドを通ると、熱心な住人が何度も往復して朝から汗を流しているのを見ます。修行に使えそうな滝プール(単に無数のシャワーから水が落ちてくる)と浅い子供用プールもあります。
2.     ドライサウナとミストサウナ。
3.    ジムつき。とてもベーシックなジムで、エアロビックスやヨガをやるような部屋はありませんが、基本のマシーンは揃っているので、一応トレッドミルや屋内自転車や筋力トレーニングができます。
4.   イベントルーム2部屋。お誕生日会などの際に6時間50ドルで借りることができ、自宅が汚れないので嬉しい。
5.    BBQピット3つ。有料で借りることができます。
6.    テニスコート。2面。無料。
7.    6歳くらいまでなら楽しそうな遊具。
8.    大人用遊具。大人でもトレーニングに使用できそうな鉄棒など。屋外。
9.    バスケットボールコート半面。

ほかのコンドにはレストランやスーパーが入っているところもあります。

シンガポールの家事情について2つだけ不思議に思っていることがあるとすれば、
1.    バスルームにコンセントがないから、ヘアドライヤーは別の部屋で使うか、延長コードを使わなければならない。おそらく安全上の理由。
2.   キッチンの窓枠にガラスがない(枠だけ)。あるいはキッチン自体に窓はあっても、キッチンから通ずる場所どこかしらに必ず窓がない部分がある(外気出入り自由)。中華料理を作った後の換気のためか。14階にある我が家はスパイダーマンに狙われない限りセキュリティは大丈夫なのでしょうかね

とまあ、不思議に思うことがあっても、全体的に東京に比べると安価、広い、施設充実。非常に満足できる環境です。みなさんシンガポール上陸の際は是非お立ち寄りください。



8.02.2012

メイドさん(その2)

シリーズ第2弾。メイド雇用について。

私が紹介所に持ち込んだ条件は次の通り:
1.          フィリピン人
2.          日本人家庭で働いた経験のある方
3.          子育て経験のある方
4.          以前の雇用主と連絡がとれる方

目を通した履歴書の中から2名に我が家に来てもらい実際に料理をしてもらいました。

初日の方はミートスパゲッティとサラダです。日本人家庭での経験はなく、面接の時点から日本食は馴染みがないと正直に言ってくれました。以前の雇用主(イギリス人)からは「仕事中に肘のケガをして我が家との仲が悪くなってしまったが、基本的には信用できるし、料理もまずくない」と聞いていました。

当日こちらで用意しておいた食材は、乾燥スパゲッティ、瓶入りミートソース、牛ひき肉、レタス、トマト。

多少「段取り」というものが理解できる人なら、正味30分程度の料理時間でしょうか。ところが、この方は2時間くらいかかり、また、用意した材料からは失敗できないようになっていると思っていたのですが、それでも見事にまずいディナーが仕上がりました。

残念ながら不合格。

二人目の方はカレーライスとサラダです。以前日本人家庭x2で経験を積んでおり、電話面接で炊飯器の使い方は分かる、カレーライスと味噌汁を作れるなどと教えてくれました。以前我が家の隣のマンションに暮らしていたことも分かり、地域の地理的な知識もありそう。以前の雇用主(日本人)からは「料理は上手にできるし、そのほかの家事も言えばできる」と聞き出しました。

当日こちらで用意したものは、バーモントのカレールー、お米、じゃがいも、人参、タマネギ、鶏肉、レタス、トマト。

これは見事に大成功で、日本の家庭で見られる美味しそうなカレーとフラッシュなサラダ出来上がりました。

本人もやる気があるし、すぐにでも来てもらえそうだったので即採用。歯並びのよい美人だったのも採用の理由でした(下心はないけど、一緒に住むならブサイクよりも美人のほうがよい)。

めでたしめでたし。と思っていた私はナイーブ。シリーズは続く。

8.01.2012

子供たちの学校

インターナショナルスクールが多く散在するシンガポールですが、我が家はカナディアンインターナショナルスクール(CIS)に通っています。

CIS以外に2校を見学しましたが、1校は立地が市内中心、もう1校はフランス語学校だったので最終的には無難なCISに落ち着きました。

シンガポールではバス通学するのが常で、インターナショナルスクールの生徒さんたちはかなりの割合で遠方に住んでいます。我が家の場合、コスト削減+利便性などを考えて子供たちは徒歩で学校に通う!というのを基本にしていました。立地が市内中心にあったOverseas Family Schoolは雰囲気もよくて本当によい学校だったのですが、徒歩圏内のマンションを借りようとすると狭くなってしまいマンション内施設も限られてきてしまったので、east coastにあるCISのほうが我が家にとって好都合でした。

また、学校選び当時、なんだか子育てに疲れていたのでしょうか。フランス帰りの子供たちは、Lycee Francais du Singapour (LFS)のバイリンガルクラス(英仏)に入れていたらバリバリtrilingualにでもなったのでしょうが、私自身毎晩仕事から帰宅して英語のみならずフランス語での宿題も手伝うことを考えるとなんだか気持ちがどんよりしてきたので、自分の精神的安定のためにフランス語学校はやめました。そのせいでたちまち子供たちのフランス語力は低下していき、現在次男に至ってはフランス語力ゼロ、長男もリスニングなら少しというお粗末な程度になってしまいました。

なにはともあれ二人とも元気にメイドさんと毎日徒歩通学しています。カリキュラムがゆったりで、宿題も少なく、英語をマスターするまでの数年間通うには最適の学校だと考えています。

British Airways見学

7月16日に書いたもの。

搬送医学や航空医学について学ぶためにロンドン近郊のGuildfordまで来ています。

残念ながら部屋にインターネットがないのでブログのアップデートはシンガポールに戻ってからになります。

さて6日間のこの講習。2日目の今日、ロンドンのヒースロー空港でブリティッシュエアウェイズ(BA)の方々からいろいろと有用なお話を聞くことができました。主にはスタッフの教育方法のまとめでしたが、私の仕事に関係のないものもたくさん見られて非常に楽しかったです。

まず午前中はBAの看護師から、病人が発生したときに対応する客室乗務員のトレーニングについて教えていただきました。一次救急処置から心肺蘇生まで、狭い機内で対応するのは大変です。

心肺蘇生中は患者を地面やストレッチャーなど硬い面の上に寝かせて心臓マッサージをするのが通常ですが、一番印象に残ったのは、機内ではあの狭い通路沿いに寝かせて馬乗りになって心臓マッサージをするという点です。フルフラットのビジネスクラスシートなら心臓マッサージも可能かもしれませんが、たいていは通路に寝かせるそうです。

昼食はBAの社員食堂でとりました。日本のJALやANAでも同様ですが、航空会社の職員はバイロットから地上職員まできちんと制服を着ていて凛としています。

午後は機内トラブル発生時の対応。煙発生とハイジャックのシミュレーションを客として経験しました。シミュレーションと分かっていても煙がどんどん出てきて機内にまん延したときや、テロリストに夫(シミュレーションですよ)を連れて行かれてしまったときはそれなりに怖い思いをしました。

緊急脱出の方法としてボート脱出と滑り台脱出も経験しました。滑り台のときは滑り方がうまい!とクラスのみんなに「10点・10点・10点」と評価されました(小学生のノリです)。

また、特に男子に大人気だったのはフライトシミュレーションの見学です。本物のコックピットに極めて似せてあるシミュレーターがBAには多数あり、パイロットはお客さんを初めて乗せるフライトの直前までシミューレーターでのみ練習しているそうです。実際に私たちもパイロット席に座って様々なシナリオ(ロンドン到着、スイスのアルプス山脈飛行など)で練習しました。ほぼ全員着陸失敗。パイロットトレーナーには「あなた方はパイロットよりも医者になったほうがよい」と冗談を言われて帰ってきました。

全世界の航空会社はきっとBA並みに飛行の安全性に留意しているのでしょうが、このように目の当たりにすると新たな尊敬の念が生まれます。

ロンドンの運転手

7月14日に書いたもの。

イギリスはロンドンから書いています。現在はUniversity of Surreyという大学施設に宿泊しながらキャンパス内で航空医学の勉強に来ています。明日から6日間のコース。

さてロンドンのヒースロー空港から運転して30分くらいのところにあるこのキャンパスに来るにはいくつかの方法があるのですが、私は送迎サービスをお願いしました。値段は張るけど、13時間のフライトの後に知らない土地で重い荷物を持って自分一人で地下鉄やら電車やらバスを使うとなるとちょっと気が引けます。

オリンピック色の濃いロンドン。空港のセキュリティも強化されています。そのおかげで入国に1時間ほどかかり、外に出てみるとお迎えのお兄さんが見当たりません。やっと会えたと思ったら、一言目から不満(あっちが)。
相手:遅いですね。
私:入国と荷物に時間がかかったものですから。あと、飛行機も少し遅れました。
相手:飛行機は10分しか遅れていません。待たされたので15ポンド払ってもらいます。
私:遅れたのは私のせいではありません。
相手:私のせいでもありません。こっちは次の仕事が入っているんだ。
私:でも15ポンドなんて聞いていません。送迎会社に電話して相談します。
相手:今電話しますから相談してください。

(結局会社側から駐車場代の5ポンドを支払うよう命じられ、シンガポールドルでもよいと言われて私も落ち着く。でも、こんな態度のお兄さんと一緒に30分も車に乗っているのはイヤな気持ちです。)
しかも到着寸前。
私:(もともとお願いしてあった到着場所から運転して1分くらいのところを地図で指さしながら)ここに連れて行ってください。
相手:(ためいき)できません。もともとの指定した場所にしか降ろせません。

と言われ、小ぶりの雨の中、広い大学のキャンパス内の実際の目的地ではない場所で降ろされました。何のための送迎だろう….と思いつつ送迎会社に電話して帰りは違う運転手にするよう要請しました。ちなみに、5ポンドは払おうと思って用意してありましたが、直前の態度に驚き、渡さずに車を降りました。

片道50ポンドほど支払っているものだから、こちらとしては日本で出会うような、かしこまった丁寧な運転手(白い手袋があればなおよし)を期待していましたが、またまた外国のサービス精神欠如を目の当たりにしてしまいました。日本のサービスを外国で期待してはいけないと分かっているものの、毎度毎度だまされる私。

帰りは気分よく帰れるといいなぁ。

8月1日追記:帰りはさわやかなお兄さんに送られとても気分よくロンドンから出発できました。会社側としては「この客は文句を言うから一番さわやかなヤツを送り込んでやれ」と考えたのでしょう。非常に助かりました。

やっとつながったケド

前回ブログをアップデートしてから10日経過してしまいました。

実は中国天津に到着してから気づいたのですが、そういえば中国ではFacebook, Youtube, Googleへのアクセスがブロックされているのでした。

そして今日やっと同僚に「つなげるにはどうしているの?」と聞いたところ、秘策を教えてもらい、やっと自分のブログにアクセスできるようになりました。とさ。

ということで、もう明日には天津を離れて普通のネット環境に戻るのですが、今晩は今まで貯めていたネタをいくつか投稿してみたいと思います。しかし写真はどうやら投稿できないみたいだし、現在もかなり怪しいコネクションの中でこれを書いているので、いつ切断されるか分からず、ドキドキの中での秘密工作のような気分。

それにしてもロンドンに引き続き天津でもインターネット環境に恵まれず、かなり1980年代な生活を送っていました(主な娯楽はテレビ、しかもNHK!)。