9.24.2012

アジア諸国発達度指標(その2)

昨日の続き。

ウェーターが待機しているときのテーブルからの距離
インドネシアや中国で私はレストランのスタッフに「観察」されながら食事をしていました。ウェーターはほとんど距離をとらず、しかもこちらを向いてこちらの次の指示を待っています。きっと先に述べた皿を下げる早さの一要因としてウェーターとテーブルとの間の距離の短さが関係していると思われます。

食べているところをあまりじっと見られたくない私はとにかくこのような状況では食べるのが早いこと!食事した気がしません。

その国民性におけるパーソナルスペースのコンセプトの違いもあるでしょうが、「程よい」距離から見守っていて欲しいと毎回思うのです。

ビル内の温度
高温多湿の東南アジアですが、屋内はクーラーが効いているので助かります。しかし、このクーラーの設定温度(体感温度的にはおそらく18度)が問題。外から屋内に入ったときに一瞬は屋内の心地よさが有難いのですが、その中で一日中デスクワークすることを想像してみてください。これは地獄です。仕事を始めて翌日にはフリースのひざ掛けと秋物のコートを職場に常備するようになりました。そのうちひざ掛けを2枚用意して膝と腰を温めるようになりました。仕事中は温かい飲み物を飲まないと寒いのでガブガブと利尿作用抜群の紅茶を飲んでいると自然とトイレが近くなってしまいます。仕事がはかどらない.....

便器の湿潤度
東南アジアに住んでいると、濡れている便器に遭遇することは日常茶飯事です。さてここで一つ言っておかなくてはならないのは、イスラム系の国では用を足した後にトイレットペーパーではなく、備え付けのホースで衛星を保つので、トイレの便器や床が濡れる確率は自然と高くなります。

言うまでもなく様々な「要素」によって便器というのは濡れるのですが、ここではあくまで「水」に注目したいと思います。
  1. イスラム系の国ではそのホースを使用した後も特に便器を拭くことはしない(ようです)
  2. ベトナムで滞在したホテルでは「ナニ」を流すためにものすごい水圧を要したらしく、普通に流すだけで便器が濡れた
  3. お掃除のおばさんがトイレ掃除をした後に便器がすごく濡れている。放水した後は拭かないらしい
  4. (おまけ)シンガポールで購入した消臭剤を使用すると自分と床と便器が濡れる
ということでこちらに移住してからトイレを使用するにあたっていくつか注意するようになったこと。
  • 使用前に必ず便器を念入りに拭く
  • デパートで洋服を購入する際、パンツ丈は通常よりも2-3cm短く仕立ててもらう
  • ハイヒールを履くようになった
あぁ、またトイレの話になってしまった。フランス時代のブログも犬の○ンの話ばかりだったなぁ。きっと私の思考はそういう方向を向いているのだろうなぁ。

9.23.2012

アジア諸国発達度指標(その1)

さてシンガポールに移住してもうすぐ2年になります。仕事や旅行で東南アジアや中国に行く機会が多々あり、最近自分の中でアジア諸国の格付け基準があることに気付きました。GDPや経済成長率など難しい基準でアジア諸国のランキングを出すことはもちろん可能です。しかし、もっと各国の日常生活に即したパラメーターを今日ここで紹介します。

砂糖顆粒の大きさ

熱い紅茶を飲むのが私の毎朝の習慣です。どの国でもホテルの朝食ビュッフェでテーブルに置かれているシュガーのパックに注目してみましょう。インドネシアやベトナムでは砂糖の顆粒がとにかく大きい!お箸のコンテストで熟練度を競うときに使用されそうな大きさです。何度もかき混ぜないとなかなか溶けてくれません。本当に溶けにくい場合は諦めてそのまま飲みます。中国やブルネイ王国ではやっとその顆粒がもう少し小さくなります。シンガポールではサラサラのいわゆる上白糖となり、先進国日本では砂糖がガムシロップという世紀の大発見(?)に成り変わります。

食べ終わってからお皿が片付けられるまでの時間
どうやら東南アジアのウェーターにとって、客が箸を置くと、それが「一休み」なのか「ごちそうさま」なのかの判断が難しいらしいです。あるいは食べ終えた皿はいち早く下げるのがホスピタリティなのか。

日本から遊びにきていたお友達とシンガポールのFullerton Hotelでチキンライス+オニオングラタンスープをいただいているときのこと。スープをとにかく下げたいウェーターと友人との間で激しいバトルが繰り広げられました。既に2回下げにきたウェーターを2回とも制止しているのに、一瞬スプーンを置いた直後にまた「下げてもよろしいでしょうか」と聞かれたとき(3回目)、友人はついに諦めて「.....どうぞ.....」と相手のしつこさに負けていました。

ベトナム、インドネシア、中国辺りもとにかくお皿を下げるのが早い。お皿の上に何か残っていてもお構いなし。こちらが気をつけていないと普通に下げられてしまいます。かなりハラハラドキドキの食事体験、油断はできません。これらの国では「余韻」というコンセプトが欠如しています。



明日に続く(バイリンガルシリーズいつか復活します)。