3.12.2015

How to Hug a Porcupine (その9)

 サンドイッチ法最終ステップ。

その前に先日のセッションの様子を撮影したので紹介します。
先生は男性カウンセラー二人
対して生徒はママたち約20人
意見交換や質問がたくさんあり、我が子我が家族にこの本のツールが応用できるか全員考えます

先生はトークがお上手

3c. パン2(上のパン)

サンドイッチを完成させる上のパンは2種類の文章が可能です。

1.ポジティブな一文。これは最初のパンと似ています。

2.「信頼している」というメッセージが伝わる文。

ここで要注意事項。このようなサンドイッチ法はどのようなタイミングで子供に伝えるとよいのか?実は、こちらが「怒り心頭」の最中では無効だそうです。まったく関係ない、静かな場所を選び、ゲーム機やテレビなどの邪魔が入らない時間帯がよいようです。我が家ではこれは就寝直前がよいタイミングかも。

次回我が家での実践例。

3.11.2015

How to Hug a Porcupine(その8)

サンドイッチ法、I statementの続き。

サンドイッチの具にはYou statementは用いずI statementを用います。

前回のYou statementI statementに変えてみます。繰り返すようですが、これは英文の本なので、この段階で日本語に変えるとややぎこちない感じになります。

例1)「アナタが前日に洗濯物を片付けないから、毎朝ドタバタするのよ」「毎朝急いで制服を探しているから、学校に遅刻するのではないかと、ワタシは気がかりである」

例2)「アナタはお手伝いをしない」「毎日頑張ってお皿洗いをしてくれるとワタシの家事が減るのでワタシの心が軽くなる」あるいは「家事が減るのでワタシは幸せな気分になる」

例3)「アナタが宿題をやってないから成績が落ちるのよ」→「宿題がきちんと提出されているのかどうか、ワタシは戸惑いを感じる」

ここで要注意。下のパンと具の間に but を入れてはならない!日本語でいうと「でもね」。私も頭の中で練習したときにごく自然に「最近お手伝いをたくさんしてくれてえらいね(パン1)。でもね、朝起きるのが遅いと etc etc(具)」というふうに、毎回毎回「でもね」「でもさ」「けれども」を入れてしまいます。

これがよくないらしい。Butを入れてしまうと、下のパンの部分で子供をほめた内容がすべて相殺されてしまいます。

それでは接続語はどうするのか?本によると「省略」。これ結構難しいです。どうしても接続語を入れたい場合は「さて」「ところで」あたりでどうでしょう笑。

次回、サンドイッチ法最終ステップ。

3.10.2015

How to Hug a Porcupine(その7)

Julie Ross氏の著書How to Hug a Porcupineに書かれている育児ヒントを様々紹介。今まではListening with HeartLove Ticketsについて書いてきました。

3. The Sandwich Technique
「サンドイッチ法」、これはパーツが3つ。子供に「物申す」ときに使用されるこのテクニックでは、ネガティブなコメントでも相手には受け入れやすい内容に変わります。

3a. パン1(下のパン)
サンドイッチをつくるときの最初のパンは「正直でポジティブで短い文」です。
例1)「最近中学生らしくなってきたね」
例2)「いつもおばあちゃんをお散歩に連れていってくれてありがとう」
例3)「お母さん最近怒りっぽいけど、XYZちゃんがいてくれて助かっているのよ」
など。

このような「正直でポジティブ」なことなんて日常的に練習しないと思いつきません。日々悪態づいている彼らに対して、正直、「ポジティブ」なことなどいきなり言えないかもしれません。しかもいつもガミガミ怒っているお母さんがいきなり「~してくれてありがとう」というのは嘘っぽい!Julie Ross氏もこれは「鍛錬」が必要だと言っています。

3b. 具(サンドイッチの中味)
具には「I statement」を用います。I statementとは何か。

人に物申すとき、通常はYou statementを用いがちです。相手を責める形で、「アナタが前日に洗濯物を片付けないから、毎朝ドタバタするのよ」「アナタはお手伝いをしない」「アナタが宿題をやってないから成績が落ちるのよ」。

このYou statementをI statementに変えてみましょう(もともと英文の本なので、英語文法的な話ですが、できるだけ日本語に置き換えて説明してみます)。I statementというのは、自分(親)を主語にもってきて、親の気持ちを伝えるものです。

また、その気持ちは日常的によく使う「イライラする」「嬉しい」といった表現よりはあまり聞かない表現を採用するとよいらしいのです。例えば怒りの表現だと、「はらわたが煮えくり返る」「頭に血が上る」。喜びの表現だと、「幸せ」「天にも昇る気持ち」。

次回に続く。

3.09.2015

How to Hug a Porcupine (その6)

「ハリネズミ」シリーズ早くも第6弾。ちなみに2エントリー前からブログ内のフォントが統一できず、見た目がおかしくなっています。直し方がよく わからないのでそのまま採用☆。

さて、我が家でのLove Ticket実践例。

何を隠そう、私は結構筆まめなので、このLove Ticketsに似たようなメッセージを以前から書いていました。ただし、How to Hug a Porcupineを読む前は主に「今日のやるべきことリスト」的な用途で、あまり感情移入していない内容でした(メモ書きみたいな感じ)。

Love Ticketsというコンセプトを本で教わってから早速実践してみました。会社の机に置いているスヌーピーの週めくりカレンダーが毎週毎週新しいページになります。前週のカレンダーページの裏を利用してLove Ticketを書くように努力しています。

前週のカレンダーページ、利用し終わったら裏面を利用☆


今までは「業務内容」的なメモ書きだった直筆メッセージの内容を少し変化させ、
先生に褒められたことや普段の褒め言葉を復唱するように書くようになりました

これの威力は結構偉大なはずですが、今日書いたからといって明日から子供がとても扱いやすくなるようなものでもありません。1−2度でやめるのではなく、長く続けていくことも大事だということです。我が家では週に1通を目標とします。

次回Sandwich Techniqueについて。