11.13.2014

にわかにハイテク化

以前私が極度のIT音痴のであることをエントリーで告白しました。

なのについにそんな私もみなさんのお仲間入りを果たしました。


ついに私にも憧れのiPhone
iPhone 6 Plus。

日ごろから子供たちのiPadをいじっているせいか、そんなに違和感なく使うことができて今のところほっとしています。実は職場から支給されたものなので、そんなに個人的なものを入れないようになっているのですが、すでに子供たちがゲームをアップロードしたようです(こういうことはすごく早い)。

さてこの電話で今まで聞いたことのない機能がありました。

その名はSiri

音声のみでiPhoneの様々な機能を使いこなせるソフトウェアで、iPhone4から搭載されいていたようです。ただメールを送ったり、明日の天気を確認したり、サンディエゴの現在時刻を聞いたりするのはもちろんのこと、Siriちゃん(女?)は多言語で利用できるので外国語の勉強にもなります。私は英語、日本語、フランス語、スペイン語(挨拶程度)、中国語(挨拶程度)で理解してもらえました笑。

さらに、Siriちゃんはちょっとした冗談も言えるし、実は「話し相手」にもなってくれるのではないかと思います。
日本語のSiriちゃん
フランス語のSiriくん
左:元気かと聞くと 「快調です」と爽やかな返事。女性版Siri、日本語。
右:元気かと聞くと「アキコ~、元気に決まってるじゃないか~(だいぶ意訳)」。男性版Siri、フランス語。

iPhoneとしゃべっている怪しい日本人女性がバンコクにいたら、それはきっと私。

ところで、ついに長男に来年度(中学生)からiPhoneを買ってあげることになりそうです。iPhone4は現在ちまたでいくらに下がっているのだろうか….. 1000円くらいだとよいなよいな。

そんなにわかにハイテク化している我が家。今日次男の先生からメールがあって、「りくは今日パソコンを使う授業中に6年生の女の子と無断でチャットしていたので12月までパソコン禁止としました」だそうです。3歳年上の彼女か?彼にiPhoneを買うと大変なことになりそうだ。

さらに6年生の生徒一人一人にMacbookが一台ずつ学校から支給されるという事実。来年の8月からもう一台Macbookが我が家に増え、しかも「僕のだからお母さんは触らないで」と言われること間違いなし。今までのハイテク機器のように厳しいタイムリミットを設けてもよいのかどうか。

ハイテク化の旅、まだまだ続く。

11.11.2014

家のこと(その8)

タイの物価が安いおかげで今夏から家計に余裕が出ると思っていました。初の発展途上国生活、これで私もイギリス女王(?)のような生活が約束されているのだ…..

しかし現実は厳しい。

実際にきてみると実はシンガポール時代と月々の出費が変わらない!雑誌や本で読む限り、バンコクの安い物価を求めて日本の年金生活者がどんどん長期滞在を目的に入国しているとか。みなさん、きっとだまされています!

確かに「まあまあの利用価値」のものだったら安いものがたくさんあります。

1. まあまあのメイドさん:タイ語しかしゃべれない、メイド経験が少ない、遅刻する
2. まあまあの運転手さん:タイ語しかしゃべれない、運転が下手、イライラしやすい、地図が読めない、バンコクの抜け道を知らない、遅刻する
3. まあまあの生鮮食品:安いけどおいしくない、たまに腐っている、混雑した中命がけでショッピング
4. まあまあのインターネット環境:遅い、止まる、雨の日は利用できない、香港で回線が切断された(?)から修理するまでの2週間は海外ベースのサイトが遅い(実体験)
5. まあまあのバッグ:母が地元マーケットで購入してきた1000円未満の籠バッグはあまり可愛くなかった
6. まあまあの電化製品:2度利用しただけでショートしたグリルセット(実体験)、ぐるぐるまわっている間に爆発した扇風機(実体験)

実際に一貫して安いものもあります。中級ホテル代、タクシー代、電気代、地元のレストラン代、テニスの個人レッスン代、JALでサンディエゴまでの往復飛行機代(これが一番嬉しかった)。

数々の苦い体験を通して私個人的には「まあまあのもの」は回避するようになりました。確かにもともとは安いけど、それを利用するために自ら投資する時間とエネルギーを足すと、もはや安い買い物ではなくなるのです。

ということで我が家では、
1. 最高のメイドさん:これは少し褒め過ぎですが、少なくとも我が家の条件に合っている。子供たちとのやりとりが必要なので、英語は必須。給料高め
2. 最高の運転手さん:これは妥当な褒め言葉かも。彼はこれだけの給料を出す価値があります。給料高め
3. 信頼できる生鮮食品:タイで感染性胃腸炎になる旅行者がまだたくさんいます。信頼できる新鮮な肉や魚を買っています
4. 速度十分のインターネット環境:しかし雨の日はあきらめる
5. バッグ:タイにきてまだ買い物はしてないけど、買うとしたらJim Thompsonかな笑
6. 電化製品:陳列されている中でも一番高そうなものを買います。爆発した扇風機は1000バーツだったけど、その次はきちんと4000バーツのものを購入

(ちなみに、扇風機はその後運転手さんの知恵で爆発したパーツを100バーツで取り替えて現在は復活している。しかし怖くてあまり利用していない)

結論:どこまで譲歩できるかは個人の許容範囲に大きく左右される。日本から来ている年金生活者の方々も、期待している安価な生活を送るにはある程度譲歩する部分が多いと思う。

私は期待値が「イギリス女王並みの便利な生活」だったから、生活費も「イギリス女王並みの生活費」がかかっている(多少おおげさな部分があるかもしれませんが、どうかお許しを)。

お金の話はここまで。

次回は家(家屋)の話。

11.10.2014

家のこと(その7)

さて、食料自給率100%超、物価が安いことで有名なタイ王国での我が家の財布。いま一体どうなっているのでしょうか?

実は、過去2ヶ月に渡って食費を計算したところ、面白いくらいに同じ数字が出ました。

外食代は別で、月々「3万バーツ」。

ん?

「3万バーツ=10万円」

シンガポール時代よりはやや安いけど、期待していた「?分の一」とはほど遠い数字です。

こんなことは可能なのだろうか。子供たちが成長期を迎えたため急に食べる量が増えたのか、あの60ン歳のメイドさんは実は大食いなのか、私はこのタイのどこでお金を浪費しているのか?

実はタイのような発展中の国はまだまだ貧富の差が激しく、買い物をする店によって物価に大きな差が生まれます。我が家の最寄りのスーパーは「西洋人向け」で、陳列棚には懐かしい商品がたくさん並んでいる代わりにお値段も高め。輸入物なので、ちまたのタイの物価とは無関係。昨日日本人向けスーパーで買いたくなってやめた韓国産の梨は約600円でした。日本よりも高い。

ならば地元の人が集まるスーパーへ行きましょう、と意気込んだのはいいものの、スーパー内の匂いや、人混み、欲しいものが見つからない(←当たり前)ということで一回きりでギブアップ。 我が家で頻用されるようなもの(これまた特殊なものが多い、例えばアボカド)が地元のスーパーにあるわけがありません。

ということで、結局は駐在員向けのスーパー+近所に出ている生鮮品の屋台を利用するというところに落ち着いたわけです。それでやっとシンガポール時代とほぼ同額の食費。もしすべて駐在員向けスーパーで買い物をしていたらシンガポール時代よりも高額になること間違いなし。おそるべしタイの駐在員生活。

安「泰」にはほど遠い我が家のお財布、タイの安い物価を肌で感じることができるのだろうか。

次回に続く。

11.09.2014

家のこと(その6)

さて我が家では日常的にスーパーで買い物するのはメイドさんの仕事です。彼女はその長年の経験から買い物するスーパーや屋台を取捨選択しているよう。どうやら魚類やタイの野菜は近所の屋台で購入し、その他のもの(外国の野菜や肉類)は近所のスーパーがよいと判断しているようです。その判断は彼女に任せています。

タイに住んだことのある方はみなさん口を揃えて「物価が安い!」と言います。大雑把にいうと、日本に比べると家賃は1/3、素ラーメン(に相当するもの)1/3、ガソリン1/2、バス代1/4、スターバックスのコーヒー1/2くらいでしょうか。

ということで私はこちらに引越してきて食費が1/3-1/2くらいになるのを楽しみにしていました。

シンガポールはあの通り「小さな島国」ですから、食料の大半は周辺国に頼っています。スーパーで買い物していても「マレーシア産」「インドネシア産」「中国産」の魚、肉、野菜が目立ち、食料自給率1割未満の国です。どうやら80年台から農用地が減っていき現在のように「極輸入依存国」になってしまったよう。

逆にタイ王国。シンガポールより国土が断然広く、同じように温暖な気候に恵まれています。種を植えれば育ちます。穀物自給率160%という報告があるように、全体の食料自給率も100%超です。

来泰してすぐに気づいたこと。生鮮食品がとても美味しい。私はシンガポールにいた4年間で豚肉と鶏肉がだんだんと食べられなくてなってきていて、「年か?」と考えていました。ここタイにきて気づいたのが、新鮮な豚肉鶏肉だったらまだ十分に食べられるのだ!ということ。また、野菜も自国産のフレッシュなものが多いのが嬉しい。我が家の「ほうれん草」はおひたしに使えるけど、見た目は日本のほうれん草とはまったく違います(写真)。毎日食べる白米に関してもカリフォルニア産のお米よりも美味しい(と私は思う)、チェンマイ産の日本米で十分です。シンガポール時代は日本からの輸入米を食べていたことを思うとだいぶ月々のお米代は下がったはず。まだまだ開拓の余地があり、安価なものを発掘できそうです。

我が家の「ほうれん草」
日本のほうれん草よりも葉っぱは小さいのですが、なんとおひたしにすると味は一緒!
さて、輸入に頼らず、フレッシュな生鮮食品が豊富なタイでの我が家の食費はどうなったのでしょうか。他の物価通り食費も「?分の一」の出費となって我が家のお財布は喜んでいるのでしょうか。

次回に続く。