5.31.2014

お引越し(その11)

バンコク情勢やや改善しました。というか、変わらないけど、落ち着いた状態が続いたということみたいです。夜間外出禁止は午前0時から4時と短縮されました。
いつもは大変な交通渋滞なのに、警察車両しか見当たらない広場。
実にめずらしい光景らしいです。
さてたまには会社の話も少し。

私は政治不安や治安などをやや軽くみる傾向があるのですが(よくいえば「ポジティブ」、悪くいえば「鈍感」)、まあ、今回実にたっくさんの人から電話やメールをいただき、会社に今週の初めにこれを伝えました。

私:「あのぉ、こんな状況の中、子供二人を連れて本当に来月異動するのか、と周囲に言われているんですけどぉ」

ということで会社側の反応は、
(おっといつもは鈍感なのに、こいつ今回はやけに鋭い質問をしてくるな、注意しなければ)的な感じで、その日の夕方に、
上司:「確かに現在のバンコクの状態はやや不安定なので、例えばだけど、#$%&(あるイスラム系の国)への異動に変更してはどうか」
上司:「仕事量は1.5-2倍になるけど(概算)、政治不安は皆無。バンコクでの仕事に加えて#$%&の責任者として働けないか」
上司:「子供たちの学校には空きがあることをすでに確認した」

おっと。

行き先変更?! 無謀な仕事量?! 好意?! 学校事情確認済み?! 本気だ?!

せっかくタイ語勉強したのに…..

ジェットコースターのような異動話、続く。

5.26.2014

兄弟、似て非なり(その2)

兄弟、似て非なり。

さて。

私は「祝日」や「イベント」に極力うとく、母の日のことなんてまったく覚えていませんでした。私は年に一回ずつ訪れる長男次男の誕生日を覚えているだけで精一杯なタイプです。

今年の母の日前日。

次男くんは学校で作成してきたお手製のカードを一日早く渡してくれました。

ところが長男の学年はもう授業時間にそのような時間は設けられず(お勉強で忙しいから)、長男は手ぶら。

そこで長男くん。本来の母の日はまだ翌日だし、時間がまだ十分にあるので、彼は弟と一緒に協力してお母さんを喜ばせる計画を立てようと思いつきました。二人で協力したほうがよいアイディアが生まれるに決まっているし、頭数がいたほうがよい企画ができることを学校の体験学習でたびたび学んできた長男。そして弟に協力を頼みました。

しかし弟くんは「もうカード渡したから(=もう自分は母の日の義務を果たしたから)」。協力する姿勢をまったく見せません。

長男くんの反応は、怒り心頭。大憤慨。はらわた煮えくり返る。その後大騒ぎ。自分がよかれと思ってせっかくの提案をしたのに、弟がまったく興味を示さない!

もちろん、「サプライズ」のはずですから、私はオープンに長男くんの気持ちを汲んであげられず、すぐに別の提案をしてあげられません。見て見ぬふり。

数時間後に自分の気持ちが落ち着いた後に、長男は別の遊びをきっかけに再び弟に提案をしました。今度はタイミングがよかったのでしょう、弟は協力することを了承。直後に弟くんは「おかあさん、ちょっとさっきのカードを返して」と言ってきました。そして二人大得意の「屋内テント」を張って「緊急企画会議」を始めました。
 

さて当日。午前6時くらいから私の部屋の外は日曜日の朝にしてはなんだか騒がしい感じ。企画会議室(=テント)の中では何かを書く音、何かを組み立てる音、ひそひそ声。私は自宅夜勤中だったこともあり、物音の正体を探りには行かなかったのですが、午前8時にシフトが終わったときにドアを開けました。

すると、段ボール箱の中から弟くんが登場。「いらっしゃ〜い、本日は当美術館の案内をいたしま〜す」と言って、あらかじめ廊下に並べてあった彼らの今まで描いた絵画について解説を一つ一つ丁寧にしてくれました。そして朝食会場(?)に案内してくれて、そこで長男くん登場。「いらっしゃ〜い、朝食をご用意いたしました〜」と言って彼が大得意なベーコンビッツ入りスクランブルエッグをごちそうしてくれました。その後プレゼントの嵐。毎年恒例レゴブロック型 I Love You、いま学校ではやっているゴムで作ったブレスレット、手作りのカード。次男くんはカンペに台詞まで用意していました。
長男発案、兄弟で企画実行。

次男はこのような形で人を喜ばせようというアイディアは思いつきません。きっと長男がいなければこのようにするとお母さんが喜ぶのだ、というコンセプトすら思いつかないのだと思います。逆に長男はテストの点数で人を喜ばせようという気持ちはなく、自分が何かしてあげるその思いやりの気持ちで人を気持ちよくさせようというタイプです。

これから10年ほどかけてお互いの爪の垢を煎じて飲んでもらい、将来は総合的に素敵な大人になりますように(素朴な願い)。

いまはあまりにも極端なもので。

5.25.2014

兄弟、似て非なり(その1)

ある金曜日の朝。普段から早起きタイプの次男くんですが、その日はいつもより更に早い時間に起きてきて寝ている私のベッドに潜り込みました。

「お母さん、漢字テストとスペリングテストの勉強をしようよ」

金曜日は毎週学校のスペリングテストおよび塾の漢字テストがある日です。そのため、毎週木曜日は可能な限り夜は出かけずに早めに帰るようにしている私。残念ながらその週の木曜日はどうしても外せない用事があったため、子供たちが起きている時間は帰宅できなかったのです。

次男くんは木曜日の晩単独では十分に勉強ができず(スペリングの単語を言ってくれる人、漢字の読み書きを一緒に覚えてくれる人が不在だった)、金曜日は起床直後にこれを自ら思い出し、私を起こしにきたのでした。

小3。えらいな〜。

普通の小3がどの程度のものなのか私には分かりません(のちに言いますが、長男ではこのような経験はしなかった、今もしていない)。しかし客観的にみて、我が子ながら「えらいな〜」と思いました。

もちろん、その後私は彼に10分だけ猶予時間をもらい(シャワーや歯磨きの時間)、10分後には前日の晩に一緒にできなかった勉強を始めたのでした。朝から小一時間。

そんな彼の努力のかいもあってか、先月の月例テストで塾内トップの点数をとってきました!以前書いた「なるようになれ教育」、実は放置したほうが子供は育つのか?!

長男くんはテストや他人の評価など全然気にしない。きっと自分自身の中に独自の評価システムが構築されているのでしょうか、世の中に出回っている一般的な「偏差値」「点数」などの評価方法でよい評価を得ようという気持ちが欠如しています。むろん、テストの当日に早起きして勉強しようなんて、絶対にあり得ない。自分がテストでよい点数を取ってお母さんを喜ばせようという気持ちはゼロ。

兄弟、似て非なり。続く。