2.05.2014

部分的に日本的

日本を離れると日本が恋しくなるのは当たり前ですが、我が家では日本人以上に日本人的な生活を心掛けています(部分的に)。

まず信仰に関して。なぜか我が長男はかなりの読経好き。去年9月に私の母の実家で法事に出席して以来、なぜか般若心経がすっかり気に入った様子。シンガポールに戻った今でも、お坊さんが持ってきてくれたフリガナつきの般若心経をよく唱えています(「間」は少し間違えていますが、本人はかなり本気で読んでいます)。そのうち仏門に入れそうかな?ちなみに、以前私も般若心経を暗唱できましたが、今では神社とお寺の使い方をたまに間違えます。そして現在99%ほぼ無宗教。



さてスポーツに関して。本当は爽やかにサッカーでもさせたいところですが、なぜか我が家では次男が柔道家。もともとはフランス時代にクラスのお友達と同じ習い事をさせたのがきっかけだったのですが、そんな彼ももう柔道暦5年目、オレンジ帯。海外で育っていることで欠如してしまいそうな日本人としての道徳心や礼節を尊重する態度を武道を通して養えたらと思っています。 ちなみに、私は柔道のルールをまったく知らず、試合ではひたすら応援しているけど、実際は何が起きているのかいまだによく分かりません。

そして食事。日本のお母さんたちが毎日作っているメニューを再現することを目標としています。毎日の食事メニューに対して発想力に乏しいメイドさんのため毎週一品ずつ書き出していることを以前もこのブログでお伝えしました。現在でもそれは続いており、徐々にグレードアップしています。例えば今週のメニュー:
2月4日のメニューは「タコのカルパッチョ」ですが、ここで今週はメイドさんに特別注意事項:「魚屋さん(さくらや)でそぎ切りにしてもらうこと」と伝え、見事にできました。これでワンランクアップ。ちなみに、2月6日のメニューは「ギョウザ」。これまでも紆余曲折あり。最初は安っぽいローカルのかわを使っていた上、蒸し焼きにしなかったり、間違えて揚げたり(長男は焼きギョウザが好き)いろいろ失敗があったため、料理の鉄人(=私の母)を緊急要請しマンツーマンでギョウザの包み方や焼き方を伝授してもらい、今ではまともになりました。しかしまだ100%ではないのは、おそらく包むときに「シワ」がいまいち入っていないせいだと思うのですが、実は料理の鉄人がもう既にシンガポールからアメリカに帰って行ってしまいました。シワの入れ方を教える技術者がもう近くにいません。私は人生で今まで一度もギョウザと作ったことがないし(自慢)。味は変わらないので、開き直ってここからは放置。

そして最後は遊び。UNOやMonopolyにも一時期ハマっていましたが、現在大流行りなのが「日本版人生ゲーム」。ゲームをしながら普段子供たちがあまり耳にしないボキャブラリーに触れます。「受験」「フリーター」「就職」「生命保険」「億万長者」。我が家では最近毎週末ダイニングテーブルを囲んでルーレットを回しています。ちなみに個人的には百人一首にも憧れるのですが、私自身が百人一首を覚えるところから始まるので、まだ手つかず。

というわけで、そぎ切りのタコやギョウザを食べながら、ダイニングテーブルで受験や就職の現実を学びつつ、お経を唱えて柔術に励む。そんな日本的生活@シンガポール、どなたか、いかが?