4.26.2014

お引越し(その4)

学校選び。子供たちの将来にも関わってくる重要事項でありながら、毎日の生活も無理なく安全に過ごせることも大切です。

市内にあるNISTに通うことになったら、母の通勤時間は15分程度(地元のおにいちゃんたちが乗せてくれるモーターサイを格安で利用することを覚えたら10分に短縮できるかも♡)。バンコク市内の生活はBSTやMRTなどの公共交通機関を利用し、あまり車に頼らずに可能な限り渋滞を回避できるかも!日本のレストランやスーパーも周囲にたくさんあり、子供たちもバンコク市内に多数ある日本の学習塾に通えるかも!

しかし子供たちの日常生活はどうなるでしょうか。学校関係者やすでにバンコクに住んでいる方に意見を聞くと、バンコク市内は決してきれいに整っているわけではないので、あっても歩道はぼこぼこだし、いくら至近距離でも子供たち二人で徒歩通学はおすすめできないそうです。セキュリティの問題もあって、メイドさんに送迎を頼むか、先日写真でお見せしたようなトゥクトゥクでの送り迎えが安心安全だとか。

NISTに通うことになると通学路となる道。
通り道に電柱やごみがあって、大人でも自転車は危ないそうです。
やはりメイドさんに頼っての送迎となってしまいます
 一方、ISB。(船や国鉄まで考慮したケド)この地域まで伸びてくる公共交通機関は現在ないため、母の通勤時間(車)は時間帯によって30分から4時間(??)。当然車中心の生活となりますが、道路標識が読めない国での運転は回避したいため、どうしても自分で運転するわけにはいきません(少なくとも初めは)。周囲には十分なスーパーやレストランはあります(むろん、日系ではありません)。日本の学習塾は近くにありません。また、バンコク市内の塾に子供だけで通わせるという選択肢もありません(子供にとっては遠すぎ、洪水シーズン中はさらに考えられないとか)。う〜ん、少し不便だな〜。

しかし子供たちの日常生活はどうなるでしょうか。よくも悪くも、ISB中心に隔離されたコミュニティが出来上がっていて、ISBの生徒の半分はこのコミュニティに住んでいるようです(ちなみに、なぜかここだけGoogle Mapsのストリートビューができなくなっています)。このコミュニティの中はまるで私が育った南カリフォルニアのよう!広々とした環境、歩きやすい歩道、自転車レーン。コミュニティ内ではメイドさんたちはゴルフカートを利用して買い物をし、子供たちの送迎をしているそうです。
ISBを中心としたコミュニティがあります
コミュニティに入るためには必ずセキュリティチェックがあります。
各個人の自宅までたどり着くにはさらにセキュリティを通過しなければなりません

バンコク市内とは違ってしっかりとした歩道があります。
通学時間になると三角コーンを立てて自転車専用のレーンを作り、
通学路沿いにセキュリティの方々や学校関係者が外に出て
子供たちを安全に誘導してくれるそうです。
みなさんなら、どちらを選択しますか?

私の答えは次回。

4.25.2014

お引越し(その3)

海外に住むにあたって、やはり子供たちの生活教育環境を最重要視します。

大学以外の教育を日本で受けたことのない母(私)はなかなか文部省認可の日本人学校に入れる勇気がありません。そこで、バンコクでもインターナショナルスクールをたくさん訪問しました。

すべては網羅しませんが、代表的なものとしてNISTとISBを挙げます(実際はもっともっとたくさん訪問しました笑)。

NISTは知る人ぞ知る有名校。歴史は浅めだけれどもup and comingの学校として、訪問した人は誰でも憧れるそうです。学校訪問時の対応もよく、好印象。カリキュラム、キャンパスともに文句なし。IBシステム導入。
市内中心にあるにも関わらずグランドが広いのが印象的でした

もちろん雨の多いバンコクですから、屋内の体育館も重要

(自分の)時代と違いすぎ。全員に一台ずつiPadが貸し出される

(小学校の)プレゼンでPowerPointのものが多いので、各教室にプロジェクター常備
 次はISB。ISBは歴史も古く、私の友人も何人か卒業生がいます。カリキュラムはどちらかというとアメリカンで、私にとっては馴染みやすい。ISBは現在引越しをしてバンコク市内から25kmくらいの場所にありますが、以前は(現在の)NISTの場所にあったそう。
小学部図書館。色使いがかわいい♡

時代が違いすぎ。
昔はクラスルームに先生の使うパソコンが一台あった程度でしたが、
今では一人一台が当たり前?

小学部屋外コート。バスケットボールのかごが低めに設置されている!

構内にプールがあるので、定期的に体育でスイミングレッスンがあるようです。
もちろん、ほぼ通年使用。

小学部体育館

中高部半屋内コート

やはり市内の学校よりは広々としたグランドが印象的でした

中高部体育館

美術・音楽専用教室。長男が通い詰めになりそう

小学部音楽教室

中高部カフェテリア。あまり美味しくない。
選び方が悪かっただけだと願いたい

発表会などに使用されるステージ

座席数からも本格的なパフォーマンスを期待してしまいます
さて両方とも素晴らしいカリキュラム・スタッフ。さてどうやって最終的に学校を選択しましょう。

次に続く。

4.21.2014

お引越し(その2)

昨年7月に初めてバンコクに降り立ちました。「異動」を意識した出張、タイムリミットは2週間。この2週間でなんとかバンコク滞在に対する自分自身の中でのネガティブなイメージを払拭し、よい方向にもっていくことが(会社の)目的でした。

ちなみに、約3年前、同じようにシンガポールを初めて訪れたときは空港からのタクシーの中で既にシンガポールの「パラダイス度」を確信していました。きれいに整っているタクシーの待ち列、高速道路沿いにある色とりどりの南国植物、渋滞ゼロ。

今回はバンコクに降り立った瞬間、空港の騒然とした雰囲気、空港からの道は渋滞、緑なんてない!第一印象は最悪….

そこでまずは街並拝見。無数の電線に挟まれたでこぼこ歩道、ヒールで歩くのは危ない。自転車も見かけない。全体的に活気はあるが、混み合っていて市内は決して清潔感はない。BTSやMRTなど最近できた公共交通機関はあるが、市内全体を網羅しているわけではないので、どうしてもタクシーや自家用車が必要である(前も言ったようにバス移動という選択肢はない、少なくとも初めは)。川の水はきれいではないが、一応Chao Praya川が流れている。高級マンションの隣りは汚いゴミ捨て場。バンコク市内の人であればなんとか英語で会話ができることが多いが、少し田舎に行けばもう話せない(日本の田舎と同じような感じ)。世界各国の企業が集まってきていて外国人は多くみかける。伊勢丹が進出してきているので日本食材などの調達はできそう。

確かにバンコク市内のマンションはきれいです
マンションは一室一室(無駄に)広い印象を受けました。

ジムやプールもそれなりについていて、
市内には高級感のあるマンションが多数揃っています

市内にあるマンションでは、トゥクトゥクで駅まで送ってくれる。
けっこう便利じゃない!
...しかし、それは駅までの道が歩きにくいでこぼこ道、
バイクや車が錯綜していて危ない!ということです

海や川が好きな私はChao Praya川のフェリーにも乗ってみました。
観光客もいるけど、ローカルな雰囲気を味わうにはもってこいでした

外国産の日本米ではなく、日本産の日本米が伊勢丹で入手できることも確認

市民の足BTSもたくさん利用しました。
バンコク市民の電車マナーは日本人のマナーと似ていました

有名なタニヤ通り。私も日本が懐かしくなったらここに来ようかな。
え?ここはおじさん専用なの?
あ、なるほど、夕方以降はタイ人のおねえちゃんが客引きしてるわしてるわ。
(私はジムトンプソンの店に行くため通りがかっただけ)

モール内でウルトラマンガイアを発見。
ついつい同じ日本人として挨拶したくなりました。
「おお、お前も遠くまで来たなぁ」

バンコク市内のマクドナルドの味も確認しておきました。
世界どこに行っても同じ味とサービスを常々目指しているマクドナルドに脱帽

「バンコクではどんな日本人がいるんだろうか?」という疑問を持って
日本人会主催のコンサートに出かけました。
タイ人ミュージシャンが奏でる日本の音楽に思わずほろり

日本人会の奥様合唱団。一体感があってとてもきれいな歌声でした。
「なるほど、バンコクにはこのような日本人がいるんだな」
まとめ:マンションはきれいで広いし、日本のお米は入手できるし、何かあったらウルトラマンが守ってくれる。

しかし、でこぼこ道をトゥクトゥクとBTSで通勤して、風俗街を見てみぬふりして、マンションの隣りのごみ捨て場からのにおいは無視できるのか?

やはりまだまだ納得できないぞ。

気を取り直して翌日からいくつかの学校訪問。続く。

4.20.2014

お引越し(その1)

異動の話が挙ったのはちょうど昨年の今頃。「寝耳に水」状態でした。シンガポールに到着して2年経過し、子供たちもようやく学校に慣れ、メイドさんも続いてくれそうな方がなんとか見つかり、仕事と子育ての両立がやっと実現しそうだったとき。

しかも行き先は未知の国、タイ。

シンガポールは広々としているきれいな国(実際の国土は狭いけど、都市計画がうまいので広く感じる)。英語が通じるし、近年公共交通機関が充実してきています。空港は世界トップクラスにランキングされ、多くの外国人が観光だけではなく住むことを目的に訪れます(観光地としては奥深くないらしい)。犯罪発生率が低く、メイドさん制度の充実ぶりと合わせると、働くママに対して最高の子育て環境を提供してくれています。マンションの部屋はだだっ広くはないけど、東京に比べると広いので少しはゆったりできます。緑が充実していて空気はきれい(ヘイズの時期以外は)。

一方、タイ王国バンコク。政治情勢不安。政界不透明。王様高齢化。言葉の壁。シンガポールよりは発展途上。外国人の受け入れ悪し。食べ物は辛い(私は辛いものが大の苦手…)。値切り文化(苦手だよ….)。外国人にとってバスに乗るのはハードルが高い!渋滞。渋滞。渋滞。個人的にはあまりよいイメージはありませんでした。

私はとにかく「世界最高のシンガポール」を味わってしまったので、バンコクに行くのは当初大きな抵抗がありました(今でも….)。一人で十分な子育て可能な環境が果たしてあのごみごみとしたバンコク市内にあるのだろうか?

そこで昨年夏と冬、2週間ずつの下見&出張に行ってきました。

次回は現地で気合いを入れて調べたこと。