3.06.2015

How to Hug a Porcupine (その5)

Listening with Heart実践録。

キレずに、やっとこさ帰宅。そしてタイミングを見計らって静かなところでゆっくりと話を聞くことに。修学旅行は全体的に楽しく、ご飯もおいしく食べて、仲間とはコネクティングルームで6人くらい一緒だったし仲良くできたよう。帰りのバスは友人と世間話しながら時間を潰したそう。

それでは再会時のあの悪態は何だったのしょう?


さらに質問を重ね、ついに長男くんの本心を突き止めることができました。どうやら、前日のアクティビティで手にケガをしたのに、同行の看護師にあまり相手をされなかったので昨日からなんとなく機嫌が悪いのだとか。わざわざその事実を私に伝えたくてあの態度に出たのでしょう。ならば最初からそう言えばよいのに、というロジックは通じません。

前日からの機嫌の悪さを今の今まで引きずっていた彼。まあ、記憶力がよいというか何というか。よく理解できないけれども、手厚く手の手当てをしたら打って変わって態度がよくなり、元通りの彼になりました。


Tween年代の彼らはどうやら自己表現が下手らしいので、いろいろな五感を用いて感じ取ってあげる努力を親側もするとよいのでしょうね。

今回の私はキレずに彼の本心を聞き出すことができたので、とりあえずListening with Heart成功!

2. Love Tickets
最近一般的にお手紙を書くことも少なくなりました。私もパソコンに向かうことが多い毎日です。年末ひさしぶりに帰国して都内某病院で年末の外科当直をしましたが、初めの10分くらいカルテに書く漢字を思い出せない自分がいることに相当あせりました….

そんな筆無精な世の中、こんな世の中だからこそ「直筆メッセージ」というのは 無限のパワーを秘めているかもしれません。

このLove Ticketsというのはまさに自分の子供に送る直筆メッセージ。必ず褒めるのがコツです。具体的な行動・行為を褒めてもよいですし、抽象的な表現を用いて無条件の愛を語るのもアリです。

次回、我が家での実践例を紹介。

3.05.2015

How to Hug a Porcupine (その4)

「ハリネズミ」シリーズ続きます


健全な親子関係を構築していくことが最終目的のこのセミナー。そのためには何が必要なのか。
1.  Listening with Heart
子供が怪しげな発言をするとどうしてもネガティブに考えてしまうのが親心。即、責める方向に行きがちです。

子供が生まれたときのことを思い出してみましょう。生まれたての頃は24時間子供の主張をしっかりと理解してあげようと努力していたではありませんか。親の主張や気持ちを赤ちゃんに無理やり伝えるようなこともしませんでした。


Listening with Heart - 言葉だけではなく、子供の態度や表情を通じて本当に言いたいことをじっくりと聞いてあげよう!簡単なようですが、実際は容易なことではありません。いきなり決めつけるのではなく、相手の言い分を聞きながら、相手を観察して隠れた事実を引き出す必要があります。赤ちゃんの頃とは違い、子供が口達者になればなるほど、相手の辛口発言につられそうになるという落とし穴あり。


我が家の実例を紹介。


ときは学校の修学旅行最終日。


3日ぶりに見る長男くんの姿を楽しみに私も仕事を早退して他のママたちとバスの帰来を待ちわびていました。ちゃんとご飯は食べただろうか、お友達と仲良くできただろうか、虫にさされていないだろうか、少しはたくましくなっただろうか。


バスから降りてくる生徒はみなそれぞれのママのところに駆け寄り、ドラマのような再会を披露していました。そしてやっと降りてきた我が家の長男くん。私はみんな同様にドラマチックな再会を想像・期待していたのですが、どうも様子がおかしい!


ふてくされた顔、人の顔を見てもまったく喜ぶ素振りもなく、「ただいま」の挨拶ももちろんなし。


普段なら「アンタさ~、挨拶くらいしなさいよ!」(ヤンキー風)とその場でキレるところなのですが、ここは、Listening with Heart


続く。

3.04.2015

How to Hug a Porcupine (その3)

今回の育児セミナーのテーマは端的にいうと「ハリネズミのようにトゲトゲとしてしまった我が家の10-12歳児をどのように扱うのか」ということ。

本の副題に「Negotiating the Prickly Points of the Tween Years」とありますが、「tween」というのは最近よく聞く俗語で、10~12歳くらいの子供のことをいいます。

私がこのセミナーに出席することを我が長男くんに告白したときの会話:
私:学校で小5の親を対象に先生たちがお話してくれるから参加しようと思うのだけど。
ひ:何のお話?
私:アナタがティーンエイジャーになったとき大変そうだから、どのようにしてその準備をするかを学ぶのだと思う。
ひ:でもお母さん。ボクを育てるのはいままでがあまりにも大変だったから、ティーンエイジャーのときはそれよりは楽になっているはずだよ(達観?)。
私:(ノーコメント)

というふうに、本人からお墨付きの「楽なティーンエイジャー」時代を夢見る私ではありますが、一応何があるかワカラナイのが人生なので、やはりこのセミナーの内容をじっくりと頭にたたき込もうと思います。

いつまでも2歳児くらいでいて欲しい親の気持ちとは裏腹に、最近少しずつ「成長」をみせている長男くん。去年までは街中や学校で手をつないでくれましたが、今年からは「もってのほか」と手をつき返されます涙。私はあまのじゃくなので、その際「じゃ、抱っこしようか?」というと、ギラっとにらんできます(実際はもう重すぎて抱っこできない)。

娘が一緒におふろに入ってくれなくなったお父さんの気持ちがよく分かる今日この頃。

さてこのセミナーでどんなことを学ぶのか。次回からは徐々に今回のlearning pointsを紹介。

3.03.2015

How to Hug a Porcupine (その2)

私が参加している親向けの育児セミナーの進行役は学校のカウンセラーです。

日本の学校には常勤のカウンセラーはいるのでしょうか。私が通っていたアメリカの公立学校には、授業を担当する先生以外に「カウンセラー」の先生が常勤でいました。現在子供たちが通っている学校にもカウンセラーがたくさん常駐しており、とてもとても心強い存在です。

カウンセラーの先生方のjob descriptionは実に多様。現在の学校では、いま思いつくだけでも次のようなときにお世話になっています:
1. 入学前の面接・テスト
2. 入学後に新入り生徒のケア(転校生だけをグループで集めてお昼休みにピザやアイスクリームを振る舞い、転校後の心境チェック)
3. 入学後に新入り親のケア(親向けのセッションで「転校に伴い生徒がどういう心境下にあるか」という話をされた)
4. 教育・進路相談(これはまだあまりないけど、中学校や高校ではこのような相談を多く受けるはず)
5. 不登校やいじめの問題など、敏感にそれをキャッチして対応
6. 我が家の場合はなんと兄弟喧嘩の仲裁までしてくれました(恥ずかしかったケド)
7. 授業の時間を利用して「麻薬の話」「中学校にあがったら」などの講義を子供たちにしてくれる
8. そして、今回のように親を集めてセミナー主催

担任の先生が授業に専念できるようにサポートする縁の下の力持ち。

このように学校になくてはならないカウンセラーの先生が二人でJulie Ross氏の本に基づいてセミナーの進行役をしてくれます。一人は小学部のカウンセラー、現在我が家の二人が大変お世話になっている方。もう一人は中学部のカウンセラー、来年度から長男くんがいろいろとお世話になる予定の方。

セミナーに出席する私に対して長男はどう思ったのか。続く。

3.02.2015

How to Hug a Porcupine (その1)

「ハリネズミ」シリーズ第1弾。

学校のカウンセラーが主催する「育児セミナー」に参加してきました。

通常は平日の午前中という私にとって仕事上一番忙しい時間帯に開催されることが多い、学校主催のこのタイプのセミナー。今までは参加したことがなかったのですが、今回の特別セッションは来年ミドルスクール(いわゆる中学校)に上がる小学5年生の親が対象で、タイトルも面白かったので参加しようと思いました。

How to Hug a Porcupine(ハリネズミを抱きしめる方法)というのはこのセッションの絶妙なネーミングで、Julie Ross氏作の本の題名です。

私が子供の頃、学校が「育児」や「家庭」について親を集めて勉強会をすることはなかったように思います。それだけ最近は世の中が複雑化してきた証拠なのでしょうか、このように同年齢の子供をもつママ(やパパ)が学校で一堂に会して話し合うのは、私にとって初めての体験です。というのも、普通のママ(あるいは主夫パパ)なら平日の昼間に「井戸端会議」で話し合って発散しているような情報が私のところには入ってきにくい傾向にあるため、私は普段から発散する場所・情報収集する場所を探しているのは事実です。

さてこの育児セミナー、3回に分けて2月から4月の水曜日に開催されます。職場には「ごめんなさい」して午前8時から午前9時半まで他のママたちと集まります。本の予習が宿題として出される上、実際のセッション中のママ同士のディスカッションが大変興味深い。

次回、セミナーの先生をつとめるカウンセラーお二人について。

3.01.2015

IFF (International Family Fair)

昨日はお待ちかねInternational Family Fairでした。目玉は各国のママ(やパパ)たちが用意するお料理。それ以外にお祭りのようにゲームがあったり、ダンスの催しがあったり。そしてめずらしく週末に開催されたイベントだったので、私もチケット売り場のボランティアをしてきました。
チケット売り場の様子。すごい人数です。
このチケットはゲームや食べ物などに共通して利用できます。
最終的には麻薬取引のように大量の現金収入がありました笑
2つの体育館にぎっしり入っている各国のブース。
この写真の奥にジャパンがいます。
ジャパンは、白玉団子、からあげ、豚スキヤキ、巻き寿司などが美味しそうに並んでいました
私は韓国ブースのプルコギやチャプチェが欲しかったのですが、お隣のナイジェリアのブースにあったお料理に引き寄せられてしまいました。ケチャップライスのように赤いご飯とチキンをお願いしたのですが、辛くてあまり食べられませんでした涙。

子供たちはお友達と催しを見物したり、買い食いしてまわったりして楽しんでいたようです。
カーニバルやフェスティバルにはお決まりのゲーム。
ここでは次男くんがチャレンジしています。
チビなので周囲はあまり結果に期待しないで見物していましたが、
みんなが思っていたよりも高く挙ったので一瞬わっと盛り上がりました
(ヤセの馬鹿力)
さて長男くん。途中から姿を見ないので電話してみたら「いま、仕事してる」という返事。しごと?と思って探しまわってみつけたときにはこの通り。
ゴール裏でボール拾いをしている長男くん。
プロテクターをしてゴールを守っているのは先日化学の授業でお世話になった高3のお兄さん。
お兄さんがボランティアしていたゲームのお手伝いをすることになった長男くん、
かなり得意気にボール拾いにいそしんでいました。
ここ1週間くらいで再び暑くなり始めたタイ。今から夏休みまでの3ヶ月半、3月から6月までタイでは怒濤の祝日があります。3月4日、4月13日から15日、5月1日と5日、6月1日。祝日の多い国っていいですね♡。