5.17.2013

楽しい子育て(その6)

子供たちがしつこくしつこくペットが欲しいと言ってきます。幸いなことに(?)我が家は全員犬や猫アレルギーなので、普通のペットは飼えません。

そこで長男がアレルギーの出ない熱帯魚ならどうかと言うから、それでは試しに(?)ということで「絶対に枯れない」African Violetという花が咲く雑草を買ってみました。すると、まあ、100%彼のせいではありませんが、見事に数ヶ月で枯れました。ということで我が家は(特に私が)あまりペットや植物を育てる素質に恵まれていないようです。

さてここで諦めないのが我が長男。大好きな図鑑で調べた食虫植物について語ってくれました。これを「ペット」として飼うのはどうかと。ん?植物を「ペット」として?よく考えてみたら、
1.臭くない
2.アレルギーを起こさない
3.排泄しない
.おふろに入れなくてもよい
5.種類によっては私が嫌いなクモやその他虫を食べてくれるかも...
6.鳴かない(マンションに住んでいるし)
最高の「ペット」として条件が揃っているではありませんか!

そしてシンガポールの新しい植物園Gardens by the Bayで食虫植物が観察できることを知り、早速見に行ってきました。長男・次男ともに虫を食べる植物を見ておおはしゃぎ。
ちょっと見にくいですが、Nepenthes × trusmadiensisという種類が生えている
Nepenthes × trusmadiensis

Heliamphora chimantensisという上から落ちてくるものを食べる植物

Heliamphora chimantensis
我が家にもついに「ペット」登場か?

5.16.2013

楽しい子育て(その5)

先日長男がフランス語劇に参加しました。カナディアンスクールに通っている利点として、週に4回のフランス語の授業が行われるというのが挙げられます。実際は1回たったの40分なので、あまり身についていないようですが(というか昔のフランス語力は急降下中)、ないよりはましといったところでしょうか。

そんな中、フランス語の先生方が力を合わせてFrench Nightという企画を実行してくれました。小学校1年生から中学3年生までの生徒たちが「3匹のこぶた」のキャラクターを演じたり、フランスの有名童謡を歌ったり、オリジナルの寸劇を披露したり。

長男のクラスはイギリス童話Goldilocks and the Three Bearsのパロディーを披露してくれました。どうパロディーかといいますと、オリジナルよりもクラスの人数のほうが多いためか、いろいろな動物が台詞つきで出演していました。

長男はcoccinelle(てんとう虫)役。台詞はたったの2回ですが、あがり症の彼にとってはおそらく一大事。しかし彼はどうやらすごく今回気合が入っていたらしく、相手役をして一緒に練習してくれとか、発音はどうかとか、いついつだから見にきてくれとか、いつになく多くのリクエストをしてきました。私はこの機会をうまく利用し、押し付けるようにではなく、彼にとって人前に立つのをポジティブな体験に変えてみたいと思いました。

工夫その1:普段ならお店に売っているハロウィン用のてんとう虫コスチュームを購入して済ませるところですが、今回は全体の雰囲気を更に楽しいものにするために、手作りにしてみようと思いました。長男はもともと手先が器用でクリエイティブ。おばあちゃんにもらったお裁縫箱でお気に入りのぬいぐるみのほころびを自分で直すくらい。というわけで日曜日の午前中、次男の協力も得て3人で絵の具やクラフト用のポンポンやノリにまみれて手作りのてんとう虫コスチュームが完成しました。

工夫その2:発音が間違っていてもそこまで厳しく直さない。ただし、ゆっくりと発声するようにだけは注意しました。4歳のときの保育園の劇で一言も発せなかった彼ですから、ステージに立つだけでバンバンザイ(期待度はほぼゼロ)。

そして当日。仕事のためぎりぎりにしか到着できない私ですので、あらかじめメイドさんの協力を得て混雑している講堂できちんと席を確保しておいてもらい、無事着席できました。マイクの助けもあって、しっかりとゆっくりと発声して台詞を言うことができ、最後全員で言う台詞も忘れず、おじぎをして無事に終了。
左が3番目の黒いのが彼です。全員でLa prochaine fois, frappez a la porte!と言って終了。

















満足した彼は帰ってから自分の写真を見て「かわいい~」と言いながら寝ました。

最左側でマイクを持っているのが長男です。てんとう虫の羽は手作り。

先生も彼を主役にせずにうまく脇役として使ってくれたものです。こういう体験を重ねて少しずつ苦手を克服していければと思います。