9.23.2012

アジア諸国発達度指標(その1)

さてシンガポールに移住してもうすぐ2年になります。仕事や旅行で東南アジアや中国に行く機会が多々あり、最近自分の中でアジア諸国の格付け基準があることに気付きました。GDPや経済成長率など難しい基準でアジア諸国のランキングを出すことはもちろん可能です。しかし、もっと各国の日常生活に即したパラメーターを今日ここで紹介します。

砂糖顆粒の大きさ

熱い紅茶を飲むのが私の毎朝の習慣です。どの国でもホテルの朝食ビュッフェでテーブルに置かれているシュガーのパックに注目してみましょう。インドネシアやベトナムでは砂糖の顆粒がとにかく大きい!お箸のコンテストで熟練度を競うときに使用されそうな大きさです。何度もかき混ぜないとなかなか溶けてくれません。本当に溶けにくい場合は諦めてそのまま飲みます。中国やブルネイ王国ではやっとその顆粒がもう少し小さくなります。シンガポールではサラサラのいわゆる上白糖となり、先進国日本では砂糖がガムシロップという世紀の大発見(?)に成り変わります。

食べ終わってからお皿が片付けられるまでの時間
どうやら東南アジアのウェーターにとって、客が箸を置くと、それが「一休み」なのか「ごちそうさま」なのかの判断が難しいらしいです。あるいは食べ終えた皿はいち早く下げるのがホスピタリティなのか。

日本から遊びにきていたお友達とシンガポールのFullerton Hotelでチキンライス+オニオングラタンスープをいただいているときのこと。スープをとにかく下げたいウェーターと友人との間で激しいバトルが繰り広げられました。既に2回下げにきたウェーターを2回とも制止しているのに、一瞬スプーンを置いた直後にまた「下げてもよろしいでしょうか」と聞かれたとき(3回目)、友人はついに諦めて「.....どうぞ.....」と相手のしつこさに負けていました。

ベトナム、インドネシア、中国辺りもとにかくお皿を下げるのが早い。お皿の上に何か残っていてもお構いなし。こちらが気をつけていないと普通に下げられてしまいます。かなりハラハラドキドキの食事体験、油断はできません。これらの国では「余韻」というコンセプトが欠如しています。



明日に続く(バイリンガルシリーズいつか復活します)。

2 件のコメント:

  1. 砂糖の大きさという着眼点はなかなか新鮮なものがあります。 その国における Histrical background という、カルチャー面での判断も有用かと。 例えば、インドネシアなど、顆粒状のものは大きいほうが素晴らしいという概念が未だ存在しているらしく、「味の素」など日本からはほぼ姿を消してしまった調味料の粒の大きさは、日本のほぼ3倍から10倍という物理学上の限界と思えるものとなっています。 これもやはりなかなか溶けない。

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  2. コメントありがとうございます。なるほど、大きいほうが素晴らしいという概念ですね。確かに「室内は寒ければ寒いほど素晴らしい」と考えるのと類似しています。
    ところでお元気ですか?暑中見舞いありがとうございました!

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