8.22.2012

メイドさん(その6)

「家政婦は見た」テレビシリーズよりも面白いと評判のブログシリーズ「家政婦は逃げた」第6弾。

楽しい旅行から帰ってきて見つけた置き手紙。明らかにメイドさんは契約満了前に契約を放棄して逃げてしまいました。

(頭が混乱)
う~んと、こういうとき誰に相談すればいいのだ。
明日からどうやって仕事しながら子育てするのだ。
家事は誰がするのだ。
洗濯機はどうやってまわすのだ。
貴重品はとられていないか。
私が何か悪いことをしたのか。

とまあ、最初は頭が混乱していましたが、幸い数分後にはだんだんと思考がクリアになってきました。まず、私は何も悪いことはしていないはずだと確信。彼女を人間扱いして長めの休みを与え、ミャンマー人彼氏との自由時間を与え、給料は一般的な上限と言われる額を渡し、フィリピンへの一時帰国は年に何度でも歓迎し、契約外の労働は強制していない。なので、虐待や過酷労働に値するような事態ではないと自分の胸をなで下ろす。

その日は日曜日でしたが、まずこの家政婦さんを雇うときに仲介を頼んだエージェンシーに電話をして報告し指示を仰ぎました。すると先方もこんな経験は初めてだったようですが、とりあえずは失踪届けを出しに警察に行くように言われました。

旅行から帰ってきて2時間後、家のものが盗まれていないことを確認した上で近所の交番に届けを出しに出向きました。

「なんで私は何も悪いことをしていないのに警察に行かなきゃいけないのかな~」
「旅行行かなければよかったなあ」
「うちには盗むような貴重品がなくてよかったなあ」

などと考えながら交番に歩いて行く途中、更にクリアになっていく思考回路:
失踪10日ほど前に1月分の給料を渡す際に、彼女が初めて翌月分も前倒しでくれないかと言ってきたのを思い出しました。めずらしいことだったのですが、あまり人を疑わない私。1月分と2月分の2か月分をまとめて渡してしまいました。2月5日に失踪しているということは2月分の給料は最初からネコババするつもりだったということです。

計画的失踪。

シリーズは続く。

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