10.24.2012

バイリンガリズム10〜定義・程度〜

「バイリンガル」の言葉の定義はなかなか難しいと言われています。

さまざまな言語学者が各々の分類を提示しています。私自身、バイリンガル度とは5つのパラメーターで評価できると思っています。
1.会話力
2.聴解力
3.読解力
4.書字力
5.文化習得力

私の友人同僚でバイリンガルの人たちを紹介していきます。

例1:東京のインターナショナルスクールで育った友人(大半がハーフ)
「インター語」という俗語がありますが、インター育ちの友人らは日本語と英語の使い分けはできるものの、仲間同士では好んでミックスしてしゃべります。こちらが聞いていてもこれがまた見事な混合で、「あっぱれ!」と言いたくなります。90%英語10%日本語の会話を想像してください。自分が言いたいことを頭の中で想像、表音速度を瞬時に比較計算し、速く言い終われるほうを即座に選出して日本語で言うか英語で言うかという決断を下します。学校では英語教育を受けているので英語のほうが得意ですが(実際にはビジネスレベルの日本語となると難しくなる。特に読み書き)、面白いことに育った環境が日本なので、日本に住んだほうがしっくりくることが多いようです。

例2:ラテンアメリカ人で、大人になってから中国語を勉強し始めた同僚
この人は中国人女性と結婚して大人になってから必死で中国語を勉強しました。母国語はスペイン語。英語ももちろんビジネスレベルでお上手。そして一番感動するのが中国語をしゃべっているときの流暢なこと!中国語や日本語など漢字を使用する言語を大人になってから習得するのは難しいという私の考えを見事に覆すよい例です。彼はしかし読解の場になるとやはり中国語を母国語とするスタッフに任せておくほうが安心なようです。

例3:私同様にサンディエゴで育ったけど現地で生まれて現在ほとんどアメリカンな日本人友人
1歳からの友人で、ほとんど姉妹のように一緒に育ってきた彼女と私です。現在彼女は友人との会話や職場でのやりとりなど日常会話はだいたい英語ですが、親としゃべるときは日常レベルの日本語。彼女の場合は小さい頃から兄弟とは英語でしゃべるようになっていました。しかし日本語の文学は頑張って原著で読むこともあり、私から見れば数年間日本で生活をしたら今からでも日本語力がぐっと上がると思われるレベルにあります。

このようにいろいろなバイリンガルがいる中、自分はどこを目指すべきなのか?

次回に続く。






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