12.07.2014

ADHD的な子供をもって(その4)

小学校を退学にはならなかったけど、毎週のように気に入らないことがあると大騒ぎしてスーパーやモールに寝そべる彼はいったい「治る」のか。

私は興味半分、何かにすがりたい気持ち半分で、このような症状を呈する発達障害の子供たちを多く扱う専門家何人かを訪れました。

それで全員が診断を下すのに苦労しているのを見て、私はうすうすと「ボーダーラインなのだろう。彼はどれにも当てはまらない。結局これは<ADHD+性格+しつけの問題>なのだろうと感じ始めました。

他人に危害は加えないけど、大騒ぎ中にたくさんの物に当たり、被害総額は数十万円(絵を切り刻んだり)。自分一人ではこの彼の「病気のような性格のような」ものは治せないと判断し、そのまま「治療」を受けることにしました。

さて気になる「治療」とは。そのときはシンガポールに住んでいました。

実はシンガポール、わりと合理的。ADHD用の内服薬Ritalinがわりと簡単に処方されたりします。驚くのはその理由。シンガポールでは小学生の頃から進級するため厳しいテストが毎年あり、驚くのは、自分の子供がテストを受けるときに特別に試験時間を延長してもらえるようにADHDと診断してもらい、薬を飲ませる親がいるとか。

しかし私に言わせると、テストで特別扱いされるために飲むような簡単な薬ではありません。やはり「脳」に作用する薬なので、通常の解熱剤などではあり得ないようなめずらしい副作用もあります。私が一番いやだったのは「食欲低下」。成長期の子供が薬の副作用で食欲が低下し、やせて行くということを聞きました。

内服を開始するかどうか悩んでいるときに、患者本人が一言ぽろり。

続く。

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