12.09.2014

ADHD的な子供をもって(その6)

遊びのようなセラピーですが、本当に効果的なのでしょうか。

セラピーは2−4週間に一度、一時間。「マイジム」に来た気分の長男は楽しそうにわいみんと一緒に一時間を過ごします。わいみんもプロ。説明をろくに聞かずに遊び始めようとする彼を呼び止め、しっかりと説明を理解させた上でいろいろな「遊び」を展開します。いろいろな制約やルールを設けた中で目的を達成するようなゲームを毎回4個くらいやって終了。最後に親の私にアドバイスしてくれます。宿題をする前に気持ちを落ち着かせるための運動を教わったり、何かを上手にできたらすぐに口頭で褒めるのはもちろんのこと、シールやスタンプを集める方式を加えると本人もそれを目視することができるので効果的だとか。

一度セラピストの都合で長男の「期待とは違う」セラピーを受けました。本人はもう何度か通っていたから、だいたいの流れをつかんでいたのでしょう。今回も前回同様の流れを期待して行ったのでしょう。たまたまセラピストが以前とは違うセラピーを紹介したため、患者本人が期待していたセッションとは違う流れになってしまったまま時間切れとなってしまいました。「期待とは違う」内容に立ち直れず、その後彼は病院内で立ち往生、大騒ぎ。
期待していた ことができなかった彼はこの後一時間くらい病院を離れようとしませんでした。
放っておいたらそのまま数時間となるところだったので、私は次男を家に待たせていたこともあり、
このあと大声をあげている彼を無理矢理タクシーに押し込み、帰宅しました。
このとき本人は今までの公共の場の大騒ぎの比ではない大騒ぎをしました。
周囲のシンガポール人の人たちはきっとクレージーな日本人親子がいるわ、と思ったに違いありません。
なんと、帰宅してから彼の靴がないことに気付きました。
何度か通ってもまだセラピーの効果が出ていないようでした。

続く。

1 件のコメント:

  1. 非常に共感いたしました。簡潔で分かりやすくシンガポールの発達障害へのとりくみがわかりました。
    もしかしたらシンガポールに夫が転勤になるかもしれないと思い、色々検索してこちらを拝見いたしました。
    我が家もなかなかの手強さです。

    返信削除