12.12.2012

昨日の続き(緊急中断)

前回の続き。

会計: 「本日は申し訳ありませんでした。本日打った2種類のワクチンの合計金額から1割引きしております」

(カチン)⬅ まぎれもなく、怒り開始の音

私 : 「打つつもりのない、年齢からして適応のない、間違ったワクチンのお金を請求しようというのですか」

(ちなみに、保険が利くのでHibワクチンの分をたとえ請求されても財布は痛くない。でもそんな問題ではないのは明白)
(私が働いている会社はこの病院ととても盛んに交流のある関係にあります)
(健康児にワクチンの1つや2つを余計に打ったくらいで将来に大きな影響がない)
(しかし全身状態に大きく影響する薬を間違って打たれたりしたときのことを考えると、ことの重大性に気づいていない会計に憤慨)

私 : 「間違った分の注射代を払う気はありません」

結局正しく打たれた注射のみの請求書がすぐに出てきて無事に支払いを済ませました。

(今日の分すべて無料にして、という大阪人的な強引さはさすがにない私)

自分たちが間違えて打ったワクチンのお金を請求。間違えたせいで1ヶ月後にまた私は仕事を休まなければならない。家に帰ってもこのもやもやとした気持ちは治まらず、このようにまずはブログで発散しています。
そしてこのようなことが二度と起きないように私はこのように反省しました:

1. 自分が臨床医だったとき、看護婦さんがよく「先生〜、目だけ借りてもいいですか〜」とか「これを一緒に確認してください」と言ってきてくれました。当時は「習わしかクセか分からないけど、よく何度もチェックするなぁ」と感心していました。しかし!今回のことがあってから、違う目で見ることの大切さを実感。今度からはたとえ「母親」という立場での受診だとしても、打つ前に箱を読ませてもらうことにしました。日本ではちょっと勇気のいる申し出・行動だと思いますが、シンガポールは多民族国家。いろいろな国民性の人々が集まっているから、注射液の箱を見せてという不思議な母親が他にもいるかもしれない。そしてそして海外に住んでいるあまり現地語が得意ではないママたち:身振り手振りで箱を見せてもらおう!たとえ既に薬を注射器に吸っていても打つ前なら遅くない、箱の横文字を読もう!

2. 人を信用し過ぎるのはやめよう。同じ医療従事者だからどうしても私は相手が「仲間」だと思ってしまいがちですが、誰にでもミスはあります(自分にも)。大切なのは、ミスが起きる前に止めることと、起きてしまった後の対応です。前者は自分にも努力するべき点があるはず。

3. 医療ミスがあったというドクターからの説明を聞いているときの自分があまりにも簡単に許容し過ぎた。ミスはミス。大きくても小さくてもちゃんと責任をとる姿勢となるまで笑顔はやめよう。この性格上、普段からへらへら笑っているので厳しい表情を保ち続けるのは個人的には難しいのですが(笑)、今回はドクターとの話し合いの段階で会計の話までしたほうがよかった。

あぁ、昔よく夜勤の看護婦さんに「目」や「耳」やたまに「手」も貸したなぁ。あれは思ったよりも大事だったんだなぁ。

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