3.10.2015

How to Hug a Porcupine(その7)

Julie Ross氏の著書How to Hug a Porcupineに書かれている育児ヒントを様々紹介。今まではListening with HeartLove Ticketsについて書いてきました。

3. The Sandwich Technique
「サンドイッチ法」、これはパーツが3つ。子供に「物申す」ときに使用されるこのテクニックでは、ネガティブなコメントでも相手には受け入れやすい内容に変わります。

3a. パン1(下のパン)
サンドイッチをつくるときの最初のパンは「正直でポジティブで短い文」です。
例1)「最近中学生らしくなってきたね」
例2)「いつもおばあちゃんをお散歩に連れていってくれてありがとう」
例3)「お母さん最近怒りっぽいけど、XYZちゃんがいてくれて助かっているのよ」
など。

このような「正直でポジティブ」なことなんて日常的に練習しないと思いつきません。日々悪態づいている彼らに対して、正直、「ポジティブ」なことなどいきなり言えないかもしれません。しかもいつもガミガミ怒っているお母さんがいきなり「~してくれてありがとう」というのは嘘っぽい!Julie Ross氏もこれは「鍛錬」が必要だと言っています。

3b. 具(サンドイッチの中味)
具には「I statement」を用います。I statementとは何か。

人に物申すとき、通常はYou statementを用いがちです。相手を責める形で、「アナタが前日に洗濯物を片付けないから、毎朝ドタバタするのよ」「アナタはお手伝いをしない」「アナタが宿題をやってないから成績が落ちるのよ」。

このYou statementをI statementに変えてみましょう(もともと英文の本なので、英語文法的な話ですが、できるだけ日本語に置き換えて説明してみます)。I statementというのは、自分(親)を主語にもってきて、親の気持ちを伝えるものです。

また、その気持ちは日常的によく使う「イライラする」「嬉しい」といった表現よりはあまり聞かない表現を採用するとよいらしいのです。例えば怒りの表現だと、「はらわたが煮えくり返る」「頭に血が上る」。喜びの表現だと、「幸せ」「天にも昇る気持ち」。

次回に続く。

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