12.06.2012

楽しい子育て(その2)

さて99%の場合、つらいことばかりの子育て。

しかし仕事から帰宅後にこのようなメモが机に置いてあると、「あぁ、明日からも頑張れるかも」と考えることができる単純な私です。
訳:おかあさんへ、いつもありがとう。ここにお金をおきます。ひろとりくより。(右上は寄付金)

長男+次男が通っている小学校では小学校4年生以上の給食は本人が食堂で注文してからEZ Link Card(PASMOとかEdyみたいなプリペイド式カード)で支払う形式です。1週間給食を満足に食べるためには、週に50㌦くらいをそのEZ Link Cardに入金しなければなりません。その金額を長男が自覚した日の夜、このメモを見つけました。

きっと彼は金額の多さに驚愕し、弟にも協力を得て自分たちのお小遣いから少し足しになるかもと思ってこの現金+メモをくれたのでしょう。弟なんて全財産20㌦のうち半分の10㌦も寄付してくれましたよ。

もちろんお金はお礼を言った上でその日のうちに返しましたが、返すときの彼らの表情もまた一生忘れません。「本当にウチの財布大丈夫?」といった感じ。

まったく信用されていないようですが、食費分くらいはかせいでいますって。

12.03.2012

楽しい子育て(その1)

最近ブログを更新していませんでした。実は新しく衝動買いしたMacbook Airが使いこなせなかったのと、長男が一時期不安定になり私の体力消耗が激しかったことが理由として挙げられます。

その不安定になった長男に関してはまた後々ブログでつづって行きたいと思いますが、とりあえず新シリーズ「楽しい子育て」を開始したいと思います。ちなみに流れ的にこのシリーズが終わった後に続くのは「つらい子育て」シリーズです(笑)。


Macbook Airで上下にスクロールするのに1週間かかり、日本語入力ができるようになるのに更に1週間かかり、写真や音楽を入れられるようになるのにここまでかかりました。パソコン音痴にこのような無謀な変換は絶対にオススメしません(ここまできてもまだ後悔している状態、あぁ、おとなしくVAIOを再購入すればよかった...)。


それでもなんだかんだでブログの更新はできるようになりました。そして今ではこの上下スクロールがないとなんだかイライラするようになってしまいました。


今日はそんなパソコン音痴から生まれたパソコンを難なく使いこなす9歳児の作品を紹介しましょう。Facebookですでに見ている人は悪しからず。


お母さんが新しいMacbook Airを購入したのなら、自分も学校でMacを使っているのでアカウントをセットアップしてくれと長男に言わました。そしてあっという間にできたのが次の作品。
いつもけんかばかりしている弟にも出演させているところに驚きました。

次の作品はmovie trailer形式で、テンプレートはあるものの、ストーリーを組み立てて弟にも演技指導をし、音楽に合わせて展開させているところがすごいと思いました。
そしてこの作品が最新作品です。これは上のもののようなストーリーはありませんが、テーマがしっかりとあってそれに沿った映像を撮っているものです。
彼らに与えられているMac時間は一日に一時間。最後のものなどは一日で作成していました。

スクロールできないとか言っている場合ではありませんな。次の作品が楽しみです。

(3つ目の作品で一人さみしく台所でビールを飲んでいる疲れた人は私です)

10.29.2012

バイリンガリズム12〜親の役割(ハード編)〜

さて目指すレベルが分かったところで、親として子供をバイリンガルに育てる場合、親はどこまで、何歳まで干渉できるのか。

私個人は現在このように考えています。
1. 土台作りは親の仕事だけど、その土台をどう利用するかは実は子供次第
2. どうせ小学校6年生くらいまでしか子供は言うことを聞いてくれない。後は自分の日本語(あるいは英語、あるいはXXX語)能力をどこまで伸ばすかは本人の性格次第
3. しかし両方おろそかになってはCummins先生のいうdouble limited bilingualismの例のようになってしまう要注意

つまり、我が家のプランは次の通り:
1. 小学校6年生までは体験入学、ドリル学習、塾通い。理想的にはここらへんまでに土台が完成する(語学的土台、アイデンテティ的土台)
2.中学校以降、もちろん勉強もさせたいものの、むしろ本を読んだり(マンガもOK)、日本を旅行したり、おばあちゃんに会ったりなど、通常の勉強とは違うアプローチでも日本語に触れさせる努力も怠らない(そうすると反抗が少ないかなと思い)
3. Double limited bilingualismという言葉を日々意識し、そのような状況に陥りそうな子供は勇気を出して環境を単一言語にすることも考える(実は我が家は長男がちょっとこの傾向になるかもしれないので、私としては十分に注意を払うようにしている)

目指すレベルは各家庭で違うし、育つ環境も違うし、親が違う言語をしゃべるかもしれないし、一人親かもしれないし、多国語でしゃべるのを嫌がる子供かもしれないし、無人島で育っていて日本語のドリルが入手困難かもしれない。各々のご家庭にexclusiveな悩みがいろいろあるはずです。

子供も親も「楽しく楽しく楽に楽に」(楽x4)できるだけ身につけよう!というスタンスでいかがでしょうか。私は子供が勉強をせずイヤになったらこのように考えるようにしています。

ちょっとシリーズに疲れたのでバイリンガリズム終了。突然ですみません。

次回からはしばらく毎日の子育て状況。コメディと悲劇を同時に観ているような感情起伏の激しい毎日を送っているので最近テレビを観る必要が自分の中でなくなっています。

10.25.2012

バイリンガリズム11〜どこまで目指すか〜

どこまで目指すか、バイリンガル。

実はバイリンガル肯定論とバイリンガル否定論があるようです。わたしは実はどちらの言い分も理解できる気がします。もちろん誰もがバイリンガルに育つことに成功するという保証があればよいのですが、double limited bilingualismという言葉があるように、2言語とも年齢相応のレベルに達していない場合、子供の知的発達にはマイナスの影響があると考えているCumminsという言語学者がいます。実は私も様々な友人らの思春期を観察してきてこれは一理あると考えています。

仲良しのベルギー人友人は7カ国語を操ることができ、旅のお供にはもってこいの人材です(笑)。しかしそんな彼でもやはりビジネスレベル以上でしゃべれるのは3つ(オランダ語、英語、フランス語)で、アジア言語は含まれていません。

私個人は、たくさんの言語を習得するよりはコアとなる母国語+英語を100%マスターすることを目標にしてきました。個々の能力の差が大きいと思いますが、私にとって日本語と英語の両言語を、
1.会話力
2.聴解力
3.読解力
4.書字力
5.文化習得力
の5つのパラメーターにおいて完全に習得するのが精一杯でした。どのパラメーターも100%に近いレベルに達していなければ私個人の中ではバイリンガルとは呼べないようが気がしました(高校生のときの私はこのような考えでしたが、基本的には自分の目標値は今も変わっていない)。18歳の自分はすべての項目において日本語では平均よりも劣勢だったので、それをマスターするために日本に住むことにしました。

ここで一つ言っておきたいのが、私個人のバイリンガルパラメーターの中には「発音」は入れていないということです。本当は6つ目の項目として挙げたいのですが、発音がうまくても文法がめちゃくちゃなアメリカ人もいるし、クセのある発音でも感動的なスピーチを聞かせることのできるNelson Mandelaのような人もいるからここは省略。INSEADというビジネススクールで一緒に勉強をした仲間の中には英語を母国語をしない友人が多くいましたが、それでも彼らはまったく劣らない英語をしゃべっていました(特にスラングは身に付きやすいらしい....)。私などは英国系英語をしゃべる友人に囲まれると「あなたの英語はアメリカ英語だけど聞きやすいわぁ」とほめられているようないないような。発音にもいろいろあるのです。発音は第一印象の大きな助け(あるいはマイナスイメージに貢献)になることは確かですが。

(どうしても子供の発音を上手にしてあげたい人は8歳くらいまでの間に目指す発音の先生やテレビの英語をたくさん聞かせておくとよいかも。私の経験では、我々の親世代よりも現在の中学生のほうが英語の発音が上手。それは小さい頃からなんとなく聞いてきたからだと考えています)

(発音についてもう一つ意見を言いますと、単一言語よりも二カ国語の発音がうまいほうが、次の言語を習得するときに発音面においては有利だと思います。言語学者さんのほうが詳しいはずですが(笑)、まったく別の2言語を操れる人のほうが他言語の発音がすんなり入っていくような気がします)

さてみなさんはどこまで目指していますか。私自身フランス語を上記5つのパラメーターにおいてマスターするのをとっくの昔に諦めました(笑)。

次回は親の役割(ハード編)。私の意見。




10.24.2012

バイリンガリズム10〜定義・程度〜

「バイリンガル」の言葉の定義はなかなか難しいと言われています。

さまざまな言語学者が各々の分類を提示しています。私自身、バイリンガル度とは5つのパラメーターで評価できると思っています。
1.会話力
2.聴解力
3.読解力
4.書字力
5.文化習得力

私の友人同僚でバイリンガルの人たちを紹介していきます。

例1:東京のインターナショナルスクールで育った友人(大半がハーフ)
「インター語」という俗語がありますが、インター育ちの友人らは日本語と英語の使い分けはできるものの、仲間同士では好んでミックスしてしゃべります。こちらが聞いていてもこれがまた見事な混合で、「あっぱれ!」と言いたくなります。90%英語10%日本語の会話を想像してください。自分が言いたいことを頭の中で想像、表音速度を瞬時に比較計算し、速く言い終われるほうを即座に選出して日本語で言うか英語で言うかという決断を下します。学校では英語教育を受けているので英語のほうが得意ですが(実際にはビジネスレベルの日本語となると難しくなる。特に読み書き)、面白いことに育った環境が日本なので、日本に住んだほうがしっくりくることが多いようです。

例2:ラテンアメリカ人で、大人になってから中国語を勉強し始めた同僚
この人は中国人女性と結婚して大人になってから必死で中国語を勉強しました。母国語はスペイン語。英語ももちろんビジネスレベルでお上手。そして一番感動するのが中国語をしゃべっているときの流暢なこと!中国語や日本語など漢字を使用する言語を大人になってから習得するのは難しいという私の考えを見事に覆すよい例です。彼はしかし読解の場になるとやはり中国語を母国語とするスタッフに任せておくほうが安心なようです。

例3:私同様にサンディエゴで育ったけど現地で生まれて現在ほとんどアメリカンな日本人友人
1歳からの友人で、ほとんど姉妹のように一緒に育ってきた彼女と私です。現在彼女は友人との会話や職場でのやりとりなど日常会話はだいたい英語ですが、親としゃべるときは日常レベルの日本語。彼女の場合は小さい頃から兄弟とは英語でしゃべるようになっていました。しかし日本語の文学は頑張って原著で読むこともあり、私から見れば数年間日本で生活をしたら今からでも日本語力がぐっと上がると思われるレベルにあります。

このようにいろいろなバイリンガルがいる中、自分はどこを目指すべきなのか?

次回に続く。






10.22.2012

バイリンガリズム9~体験入学の意義~

10月に入ってからすっかりご無沙汰しております。勢いに任せてMacbook Airを購入したものの、なかなか慣れない日々が続いています。ファンが多いのできっと使い方をマスターしたらとても使い勝手がよいのだとは思いますが、私のようにもともとパソコンが苦手な人間にとっては、むしろマスターするまでの数ヶ月間の時間がもったいない。上下にスクールできるようになるまで1週間かかりました。

シリーズ「バイリンガリズム」もすっかりご無沙汰しております。今回は体験入学について。

さて10月は毎年我が家の子供たちは学校が2週間休みになるため、現在子供たちは二人で日本に一時帰国しています。そして2週間の間、地元の小学校に体験入学をすることになっています。

この体験入学。親が思っているよりもずっと子供にとっては貴重な体験になっています(経験者語る)。私が初めて体験入学した小学校2年生当時のこと。

  1. 語学習得 体験入学初日から自分の日本語能力の限界を感じたのを覚えています。まず日本の子供たちは字が上手なこと!やはり毎日ひらがな・カタカナ・漢字を書いている子供たちは書き慣れていて、上手に素早く作文ができていました。次に音読能力に格段の差がありました。背筋をピンと伸ばして立位姿勢でまっすぐ腕を前に出して教科書を読む姿を目の当たりにしました。更に私の場合、いきなり和歌山弁の世界に放り込まれたので(関西弁の)会話力も習得する必要がありました。
  2. 文化習得(裸の付き合い編)夏季期間だったので体育の時間はプールで泳ぎました。このために水着に着替えるわけですが、男女関係なく教室で一緒に着替えました。私はお友達と一緒に着替えるのはなんとなく違和感がありました(今も好きではない)。アメリカの公立小学校ではプールの授業などなかったし、そもそも体育のために体育着に着替えるという概念もなかったので、学校で洋服を脱ぐことがありませんでした。日本の人たちはよくお友達と温泉に行きますが、私はお友達と温泉に行くのはいまだに苦手です。
  3. 食文化習得 アメリカの公立学校の給食はまずく、毎日同じようなメニューを食べさせられるのに、日本の小学校ではカレーとかシチューとかお味噌汁とか美味しいものを食べられたので私は給食が楽しくなったのを覚えています。食事の後は全員で音楽に会わせて歯磨きをしました。
  4. 文化習得(全校集会編)日本の学校は外に全生徒で並ぶ朝礼や、週に一度の全校集会があり、全員で何かする機会が多くありました。朝礼の後は音楽が流れてクラスごとにゲームや運動をしました。アメリカの小学校で全校生徒で集まるのは防災訓練のときくらいだったでしょうか。そういえば日本の学校では全校集会の度に校歌を歌いました(今でも歌える)。
  5. 一定した教育指針 日本の公立小学校は文部科学省の教育指針に従って授業が進められる上に、教科書も指定された教科書しか使用しません。しかし自由の国アメリカは違います。アメリカにも「一応」指針はあるのでしょうが、強制されないでしょうか、私の小学5年生のときの「音楽」の授業では「自分の好きな音楽を学校に持参してそれに合わせて踊る」というものがありました。参加自由。友人がBanglesのWalk Like an Egyptianに合わせて首を左右に振って踊っていたのを覚えています。私はバカらしくて参加しませんでした。いったいどうやって成績をつけるのだ。
とまあ、このように様々な知覚を刺激される日本での体験入学を合計4回経験しました。今となってはよい思い出です。この経験がなければ大学時代の日本での生活はもっと大変だったと思います。

さて我が子たち。残り5日でシンガポールに戻ってくるわけですが、いったいどんなことを学んで帰ってくるのでしょうか。








10.11.2012

絶叫マシーンな子育て

最終エントリーから約1週間経過してしまいました。PCからマックに切り替えようという無謀な計画があり、そのせいでパソコンが嫌いになってしまいました。本日もこのエントリーに何時間かかるのか....

さて子供が生まれる前絶叫マシーンが大好きだった私ですが、子供が生まれてからまったく乗りたくなくなりました。それはなぜでしょう。それは、日常生活が絶叫マシーンのようにスリル満点になったからです。

例えばここ1週間。

10月6日
二日早いですが、長男の9歳のお誕生日をシンガポールの人気スポットNight Safariで祝いました。学校のお友達3人を招待してプライベートツアーに申し込み、長男はショーにまで参加してご褒美としてヘビのお人形をもらって大喜び。




その後お友達は我が家にお泊まりし、とても楽しかった1泊2日。絶叫マシーンでいえば、頂点にいる気分。

10月8日
翌日が塾(早稲田アカデミー)の算数の授業なので学校から帰ったら宿題をしておくようにと伝えたにも関わらず長男は何もせず。私はがっくり。夏休み以降宿題をしないクセがついてしまったのでもう算数はやめようと考えていました。絶叫マシーンでいえば、どん底に落ちた気分。

しかし夜長男が見せてくれたビデオ作品。私の新品マックを使用して、弟くんにも出演してもらい、本人は監督、映像、出演、編集すべてを一人で担当して仕上がった作品なかなかの出来。絶叫マシーンでいえば昇っていくところ。

10月9日
塾当日。お迎えに行くときに算数の先生と立ち話をし算数をやめたい旨を伝えようと思っていました。するといきなり先生から「今日の総合回テストで100点をとりました!クラスで二人だけです」と。本人も嬉しそう。宿題もしていないのに100点?!どういうこっちゃ。そのまま高級寿司のディナーに出かけました♡。絶叫マシーンは有頂天。

10月10日
私が仕事に出かけてから20分後くらいに喧嘩勃発。長男はへそを曲げ、登校拒否。仕事を抜けられない私は、メイドさんに任せておけないので(はっきり言って子育てにおいてこのように難しくなるとメイドさんには任せられない)、児童精神学のバックグラウンドをもつ女性に電話して急遽出動してもらい、2時間程度長男の話し相手をしてもらいました。それでも結局その日は一日ご機嫌ななめで学校は休んだまま。どん底絶叫マシーン。

10月11日 
私の誕生日。朝から部屋に入るな!と強い口調の長男。20分後に「たら〜ん」と出てきたと思ったら、「誕生日プレゼント」と言ってレゴで作った I ♡ you をもらいました。絶叫マシーン再び有頂天。

「平均的な感情」みたいなものはなく、とてもとても嬉しいか、とてもとても悲しいか、二択の世界です。

たまに普通に嬉しく普通に悲しくなる毎日が恋しくなりますケド。