7.13.2012

ブルネイ出張


今年4月に出張で5日ほどブルネイ王国に滞在しました。

まずみなさんの質問を推測しますと、「ブルネイ王国ってどこだ?」ですよね。Google mapsなどですぐに検索できると思いますが、東マレーシア内にあるシンガポールよりも小さな国です。公用語はマレー語ですが、マレーシアやシンガポール同様、みなさん上手に英語を話します。

人口40万人のこの小さな国。第2次世界大戦中は日本の占領下にあったことを最近知りました。まだまだ自然豊かで、石油の宝庫だということです。この油田を所有している国王は庶民にもその利益を分け与えているので、国民は不自由なく暮らせており、一人当たりのGDPはなんと世界で5位。更には国民が公共の医療施設にかかると診療費の負担額はなんと$170円くらい)。渋滞はあまりなく、食べ物は美味しい。シンガポールやクアラルンプールが近いので、おしゃれな場所で買い物をしたいときは飛行機でひとっ飛び。国境を越えてみなさんショッピングを楽しむようです。

さて、お隣のマレーシア同様国民の大半がイスラム教徒であるこの国で、たった1つだけ困った事実があります。それはレストランで豚肉が食べられないことでも、女性の大半がヒジャブという頭を覆うスカーフを着用していることでもありません。

それはお酒が国内のどこにもないという事実です。

隣接するイスラム教国家マレーシアやインドネシアを訪れた経験があった私ですので、ブルネイでも高級レストランや5つ星ホテルならお酒を常備しているだろうと勝手に推測していました。なので、税関を通して持ち込める1ダースのビールも持ち込まずにいました。

ところが、高級レストランから街中の中華料理屋さんから様々なホテルまで、訪問箇所すべてでチェックしても、大好きなアルコールがどこにもない!中華料理屋さんでは「どこかに隠していないのか。金は出すゼ。」と店員に迫ってみましたが(ほとんどヤクザ)、やはりお酒は出てきませんでした。

そしてローカルの人間に聞くと、実際国内のどこにもお酒は常備していないので、本当に飲みたい人(特に観光客など)は40分運転してマレーシアとの国境を越えて飲むのだということが分かりました。

この国には期間限定でしか滞在できないと確信した瞬間でした。

あぁ、今日もビールが美味しい。


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