2.12.2014

多忙ママの子育て工夫(その2)

親不在中にいかに子供たちの喧嘩を最小限に抑えつつ有効に子供たちの時間を使えるか(勉強も遊びも)。私の中では永遠のテーマです。私が専業ママだったら、お休みの日を利用してもっと勉強を教えられるでしょうし、もっとみんなで出かけられるでしょうし、お友達を招待してお泊まりなどももっとできるでしょう。しかし現実は違うので、その中でいかに工夫するかが大切になってきます。

私が仕事でいない間、我が家の中での「大人の目」はフィリピン人のメイドさんのみになります。みなさんが考えているような日本人の優秀なベビーシッターを想像してはいけません。我が家のメイドさんは信頼のおけるしっかり者ではありますし、ほとんど病気をしない元気で健康な人ですが、育ちの違いや社会的地位の違いや文化の違いや言葉の違いやXやYやZなどの理由で(切りがない)、日本のベビーシッターさんに対する「指導」よりははるかに丁寧に行わなければなりません。そしてリスクマネジメントの意味でも最大限の努力をしなければなりません。

例えばプール。

我が家のコンドは幸い施設も充実していて、週末のみならず平日も常夏シンガポールの空の下でここの住人はよくプールを利用しています。50メートルほどある大きなプールはまるでリゾートにあるような豪華な造りで、暑い日に飛び込むと言葉では言い表せないほど気持ちがよい!

このような素敵なプールを子供たちのエンターテイメントに使わない手はない。全員が家にいるときはピザをプールサイドにデリバリーしてもらい、クーラーボックスにビールやジュースを入れてタオル片手によくプールに出かけます。

これを私が不在のとき、特に長い週末勤務のときに子供たちだけでも利用できないものか。

子供たちだけで行くわけにはいきません。我がコンドでも親によっては子供だけでプールに行かせているご家族がいますが、私は仕事柄プールや海での溺死やで溺れかけた患者さんの案件を担当することがあります。水泳が得意な子供でもたまたま熱中症にかかっていたためふらっと気を失い亡くなりかけたケースがありました(12歳男児、水泳は得意スポーツ)。このような理由で私の中でのポリシーで「子供だけでプールに行かない」というのは日々口すっぱく言っています。

それでは「大人の目」であるはずの我が家のメイドさんはどのようにプールで遊ぶ子供たちの相手をするのでしょうか。

答え:プールサイドで座っているだけ。子供たちが一瞬視界から消えてもあまり気にしない。しかし彼女なりに責任感はあるので、常にどこらへんにいるのか検討はついています。むろん、一緒に入って遊び相手になることはあり得ない。

一緒に食事することすらしない我が家のメイドさんですので、おそらく同じプールに入るのは彼女的には「身分の差」からあり得ないことなのでしょう。確かにプールに入っているメイドさんというのはほとんど見かけません。なので、一緒に入ることは期待しませんが、せめてちゃんと監視していて欲しい..... 他のメイドさんなどはもっとひどく、携帯でメールを書いていたり、メイドさん同士でおしゃべりしていたり。幸い我が家のメイドさんはわりと「一匹狼」的なところがあるので、プールサイドで知り合い同士輪になっておしゃべりをしているところは目撃したことがありませんが、日本の保育士さんやベビーシッターさんのように「他人様のお子様をお預かりしているのだから」的な態度はもちろんみられず、そこまで本気で監視しているようには見えません。ここで間違って理解してはいけないのは、彼女が不真面目でこの態度に出ているのではなく、単に上記の通り「〜の差」から生じる考え方の差であるということです。したがって彼女を責めているわけではありません。

さてここで我が家的リスクマネジメント方法。

結論は「子供たちに泳ぎをたたき込む」「体調が悪い日は無理して水泳しない」「水分補給をしっかりと」「メイドさん監視下でのプール遊びは、たとえ泳げてもプールに足がつくくらい身長が伸びてから」でした。シンガポール移住当時は7歳と5歳だった二人はまだ泳げず、背もまだ低く、ライフジャケットを装着してプールに入っていましたが、週に一度プライベートレッスンでスイミングの先生に通ってもらい、徹底的に泳ぎを教えてもらいました。今では上手に泳げるようになり、10歳と8歳になり、8歳児もぎりぎりプールから顔が出るようになりました。以上条件が揃ってからメイドさんと一緒にプール遊びをするようなりました。

このように「ちょっと怪しい監視byメイドさん」+「可能な限りのリスク管理」で我が家のプール遊びは可能な限り安全に遂行されます。

次回は我が家のエンターテイメントにおける落とし穴、珍経験。

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